これまで、行政書士事務所はホームページを作成するだけで比較的簡単に集客できました。
しかし、現在は多くの行政書士事務所がWebサイトを活用しており、ただサイトを持っているだけでは集客に結びつきづらいのが現状です。
とはいえ、ホームページでどのような施策を行えばいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。この記事では、行政書士におすすめのSEO対策や実際の集客事例をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
SEO対策の目的
SEO対策を行う目的は、検索結果でWebサイトを上位表示させることです。
最近は行政書士事務所をインターネットで検索する人も増えているため、より多くの人の目に止まりやすくなります。
その結果サイトへの流入数がアップし、行政書士事務所であれば、問い合わせ数や新規クライアント数の増加が狙えるでしょう。
行政書士事務所サイトへの流入を得るためには、記事コンテンツを多く制作する必要があります。
「流入を得るためにキーワード」と「問い合わせを狙うためのキーワード」に狙いに分けて、戦略的にSEO対策を進めることがおすすめです。
具体的な方法については、以下の項目で説明します。
行政書士のSEO対策におけるメリット・効果
行政書士事務所サイトでSEO対策を行う大きなメリットは、サイトを上位表示させることで、広告費をかけずに長期的なサイト集客が可能になる点です。
またサイトへ訪れるユーザーのほとんどは、検索エンジンで行政書士に関するキーワードを検索しています。行政書士への依頼を検討している見込み客を集客しやすいのも、SEO対策の強みです。
一般的に行政書士の業務は公的なものが少ない上に単発の依頼が多く、他の士業と比べて顧問契約を結びづらい傾向にあります。
そのため、安定して経営するには継続的な営業や集客が必要です。
行政書士事務所サイトでSEO対策を行うことによって、上記のように集客の効率化が可能になります。
行政書士のSEO対策におけるデメリット
SEO対策によってさまざまなメリットが生まれますが、なかにはデメリットも存在します。
行政書士事務所サイトでSEO対策を行うデメリットは、狙ったキーワードで上位表示させるのに時間がかかる点です。
特に、検索ボリュームの大きいキーワードや競合が強いキーワードでその傾向が強くなるでしょう。
また、SEO知識のない初心者だと適切な施策を打てず、思うように結果が出ない可能性もあります。
コンテンツ制作に時間を取られすぎると、本業である行政書士事務所の運営に支障をきたすリスクもあるため注意してください。
行政書士の基本的なSEO対策
ここでは、行政書士サイトにおける基本的なSEO対策について解説します。
SEO対策を行う上での基本的な要素を取り上げますので、自サイトで実践できているか確認してみてください。
外部・内部・コンテンツ対策にてユーザーにも検索エンジンにもわかりやすいサイトを構築する
SEO対策においては、内部対策・外部対策・コンテンツ対策をバランスよく実施することが必要です。
外部対策は外部からの評価を高めるための施策、内部対策はサイトの内部を改善するための施策を指します。
具体的な施策は以下の通りです。
対策名 | 対策内容 | 対策の目的 |
---|---|---|
内部対策 | クローラビリティ | サイトマップや内部リンクの設置などでクローラーの巡回を促す |
構造化 | 構造化マークアップやパンくずリストの作成などによって、ページ・サイト単位での構造化を行う | |
UX(ユーザー体験) | 画像サイズの圧縮などでページスピードを上げ、ユーザビリティを向上させる | |
モバイルファーストインデックス | モバイル端末での表示に最適化させる | |
外部対策 | 被リンクの獲得 | ドメインやコンテンツ単位で高い評価を得られるサイトを作成し、被リンクを獲得することでサイトパワーを高める |
コンテンツ対策 | ユーザーの検索意図を把握した良質な記事コンテンツを制作する |
この3つの対策に加えて、EATを意識したコンテンツを制作するとよいでしょう。
EATとは、専門性(Expertise)・権威性(Authoritativeness)・信頼性(Trustworthiness)を表す言葉で、Googleでも重視されている要素です。
Googleから高い評価を得ることで検索結果での上位表示化を達成し、多くの流入を得ることができるようになります。
「エリア名×行政書士」で上位表示を狙うためのSEO対策をする
行政書士事務所サイトにおいては、「エリア名×行政書士」のキーワードで上位表示を狙うためのSEO対策を行いましょう。
基本的に特定の地域の行政書士を探す人が多いため、上位表示されればエリア名で検索した時に自然とユーザーの目に止まりやすくなります。
その結果、クリック率が高くなり、サイトへの流入を増やすことが可能です。
具体的な施策については、以下の項目で解説します。
行政書士がSEOで上位表示するための具体的な施策6選
ここでは、行政書士事務所サイトを検索結果で上位表示させるための具体的なSEO対策を6つご紹介します。
どれも重要な施策ばかりのため、1つずつ実践していくとよいでしょう。
地域名など限定したエリアでの検索上位表示を狙う
サイトを立ち上げたばかりの段階では、「〇〇市×行政書士事務所」といった市や町単位でのキーワードで対策を行うとよいでしょう。
「エリア名×行政書士」のキーワードで上位表示を目指す際は、最初から全国や都道府県単位での集客を狙わないことをおすすめします。
限定された地域の方がより競合が少ないため、上位表示できるまで時間がかかりにくい傾向にあります。
ユーザーも特定の地域で行政書士事務所を探すことが多く、問い合わせにつながりやすい点もポイントです。
1つの地域だけでも対策すべきキーワードはたくさんあるので、まずはそこへ注力するようにしてください。
限定した地域で上位表示ができるようになったら都道府県単位での表示を狙うなど、状況に合わせて少しずつ拡大していきましょう。
行政書士名で上位表示されるよう対策する
SEO対策による集客を成功させるためには、エリア名だけでなく行政書士名による検索結果でも上位に表示されるように対策を行うことが大切です。
地域名だけではユーザーに行政書士の名前を覚えてもらうことができず、集客に結びつきづらくなってしまいます。
記事を作成する時や、パンくずリスト・ページ内リンクでトップページへのリンクを設置する時に、タイトルタグやテキストに行政書士名を含ませましょう。
行政書士名で上位表示させ、ユーザーに認識してもらうことで、認知度アップや指名検索も期待できます。
行政書士関連のキーワードで流入や問い合わせを得るための記事を制作する
記事を制作する際は、キーワード選定が非常に重要です。
適切なキーワード選定を行うことでGoogleから評価されやすくなり、検索順位の上昇が期待できます。
「流入を得るためのキーワード」と「問い合わせを狙うためのキーワード」に狙いを分けて対策すると効果的です。
キーワードの種類 | キーワード例 |
---|---|
流入を得るためのキーワード | 行政書士 委任状 行政書士 入管業務 行政書士 料金表 弁護士 行政書士 違い 行政書士 弁護士 遺言 離婚相談 行政書士 |
問い合わせを狙うためのキーワード | 地域名 行政書士事務所 地域名 行政書士 おすすめ 地域名 行政書士 実績 行政書士 維持費 行政書士 依頼 |
「流入を得るためのキーワード」では、業務内容や料金などユーザーが気になる情報を解決できるようなキーワードを含めるとよいでしょう。
「行政書士」だけでなく、「弁護士」などのキーワードでも拾えるようにすると、よりサイトへの流入を増やしやすくなります。
読者を想定したコンテンツ内容にする
記事を制作する際は、読者がどのようなことを知りたいかを想定した上でコンテンツ内容を決定するとよいでしょう。
行政書士事務所の場合は、依頼を検討している方が興味を持ち、問い合わせにつながるような内容が適しています。
- この行政書士にはどのような実績があるのか?
- 依頼するにはいくらかかるのか?
- どのような業務内容を担当しているのか?
ユーザーが求めていることを解消することで、「この行政書士なら任せても大丈夫」といった安心が生まれ、実際の行動を促しやすくなります。
行政書士サイトとしての専門性を高める
Googleの検索結果で上位表示させるためには、サイトの専門性を高めることが重要です。
専門性の高いサイトはGoogleから評価されるだけでなく、ユーザーからの信頼を得やすくなります。
最低限、記事本数を競合サイトと同程度もしくはそれ以上へ増やすことが必要です。
もちろんただ記事を増やすだけでなく、読者が知りたいであろう知識を載せ、記事内容の情報量を充実させることが求められます。
定期的に記事を更新しながら、サイトを長期間運営することも大切です。どれほど良いコンテンツでも、立ち上げて間もないサイトはそもそも評価されないことがあります。
記事の質を高めながら、長期的な視線でSEO対策に取り組んでいくとよいでしょう。
他の士業や企業から被リンクを獲得してサイトパワーを向上させる
サイトパワーを向上させるためには、他サイトから自サイトへの被リンク獲得が効果的です。サイトパワーを高めることで、検索結果で上位表示されやすくなります。
行政書士ブログなどの記事を作成するなど、被リンクを得られるような施策を行いましょう。
ただし行政書士事務所と関係のない被リンクは、たくさん集めてもあまり効果がありません。可能であれば、他の士業や依頼を受けた企業から貼ってもらうことをおすすめします。
また、競合サイトがどのようなリンクをどの程度獲得しているのかを調査し、自サイトとの差分を埋めることが大切です。
SEO対策に必須の行政書士案内コンテンツ5選
行政書士サイトで集客を行うためには、ユーザーが気になる内容を含んだコンテンツやサジェストキーワードからの流入を狙うことが大切です。
ここでは、SEO対策において必須の行政書士案内コンテンツを5つご紹介します。
行政書士を利用したお客様の声
行政書士事務所への問い合わせを増加させるためには、行政書士を利用したお客様の声を載せるとよいでしょう。
「お客様の声」の中で、実際に依頼を受けた業務内容や感想などを具体的に紹介するとより効果的です。
コンテンツを見たユーザーに「この行政書士なら信用できそう」「安心して仕事を任せられそう」と思ってもらうことで、行政書士への信頼感や安心感が高まり、問い合わせにつながりやすくなります。
業務内容と料金表ページ
行政書士事務所サイトには、担当している業務内容と料金表ページを必ず掲載しましょう。
行政書士事務所への依頼を検討しているユーザーは、この行政書士がどのような業務に対応しているのか・依頼するのにいくらかかるのかを知りたいと考えています。
サイトに業務内容や料金相場まで詳細に記載することで、ユーザーのニーズを満たせるだけでなく、実際に行政書士事務所へ依頼した際のイメージを持ってもらいやすくなります。
行政書士事務所のスタッフ紹介ページ
行政書士事務所に依頼を検討している方の中には、行政書士やスタッフの人柄や相性を重視しているケースも少なくありません。
行政書士事務所サイトにスタッフ紹介ページを載せることで、ユーザーに安心感を与え「この人なら依頼してみたい」と思ってもらいやすくなります。
この行政書士の人柄だからできることや、顧問先の方々と良い関係を築けることをアピールすると効果的です。
可能であれば行政書士の顔写真や事務所の風景を載せるとよいでしょう。
お問い合わせページ
行政書士への問い合わせは、電話やメールだけでなくサイト経由で行われることも少なくありません。サイトにお問い合わせページがないと、期待損失につながってしまいます。
ユーザーが依頼や相談を検討した際にすぐに問い合わせできるよう、サイト内の一目でわかる位置にお問い合わせのフォームリンクを設置しておきましょう。
またフォームリンクを作成する時は、ユーザーにとってわかりやすく操作性の高いものになるよう心がけてください。
指名検索などでSEOの効果の最大化を図るために主要SNSは実名で登録する
行政書士を始めとする士業の業務では、個人名での集客も非常に重要です。
知名度を上げるためにも、Twitter・Facebook・LinkedIn・noteといった主要SNSは実名を登録するようにしましょう。
自分の名前を知ってもらうことで、指名検索にもつながります。
ただし、他の行政書士を名指しで批判するような記事コンテンツを制作してしまうと、かえって自分の評価を下げることになるため注意してください。
行政書士サイトのSEO対策における注意点
行政書士サイトでSEO対策を行う際は、他のサイトのパクリになるようなコンテンツは投稿しないように気をつけましょう。
他サイトを真似したコンテンツはGoogleからの評価が下がるだけでなく、ペナルティとして検索順位が大幅に下落してしまうリスクがあります。
ユーザーからの信頼も失いかねないため、あくまでオリジナルのコンテンツを制作するようにしてください。
また、Googleでは「フレッシュネス」と呼ばれる評価基準を採用しており、サイトに掲載されている情報の鮮度を重視しています。
フレッシュネスを高めるためにも、行政書士サイトを定期的に更新し、常に最新情報を掲載するように心がけましょう。
行政書士サイトのSEO対策における集客事例|行政書士オフィス大石
ここでは、SEO対策によって集客に成功した事例として、大阪にある「行政書士オフィス大石」をご紹介します。
これまで行政書士オフィス大石では、サイト経由での問い合わせは月に0〜1件程度しかありませんでした。
しかし、自社の強みである離婚協議書や離婚公正書に関するキーワードで記事を作成し、上位表示させることで、サイト集客を実現しました。
「離婚協議書 大阪」で検索結果1位を獲得するなど地域名でも順位がついており、サイト全体で問い合わせ件数が3〜5倍に増加しています。
行政書士サイトのSEO対策でお困りの方はウェブココル株式会社へ
行政書士事務所サイトでSEO対策を行うことにより、問い合わせ件数や依頼件数の増加が期待できます。
外部対策・内部対策・コンテンツ対策の3つの観点から施策を実行し、検索結果で上位表示を狙いましょう。
ただし、効果的なSEO対策を行うには専門知識が必要な上に、初心者では適切な対応ができない場合があります。
行政書士事務所サイトでの集客にお困りの方は、ウェブココル株式会社までご相談ください。現在の課題や今後の目標を踏まえ、本当に成果を発揮できる施策をご提案します。
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