
今やネットビジネスの代表格とも言える、アフィリエイト。その市場規模は、年々拡大の一歩を辿っています。初心者でも、そして主婦や副業からでも始められるという参入障壁の低さから、アフィリエイトを始める人も続々と増えています。
アフィリエイトを始めるには、独自ドメインとレンタルサーバーは必須と言えますが、そのレンタルサーバー選びに迷っている人も多いでしょう。
アフィリエイトという事業自体は、商品を必要な人に紹介する、というだけのとてもシンプルな仕事ですが、その手法や戦略は、人によって全く異なります。そして、戦略が異なれば、当然それにふさわしいサーバーも違ってきます。
ですから、本来であれば、「アフィリエイト向けのレンタルサーバーはコレ!」と一括りで提案することができるものではありません。
ここでは、主なアフィリエイトの手法をチェックし、それに応じた最適なレンタルサーバーを比較・検討していきたいと思います。
先に結論を言っておくと、以下がおすすめです。
アフィリエイトの主な手法
アフィリエイトの手法を分類すると、大きく分けて以下の 2つがあります。
サイト量産型
1ページ~数ページのサイトを作成する手法です。主に、ニッチな分野やキーワードを狙っていく戦略で、小規模な反面、大量のサイトを作成していくやり方です。
サイトの規模が小さい分、作成時間が短くて済むため、多数のサイトを作成できます。
しかし、その分サイトの質が低めだったり、テーマに関する網羅性が低い傾向があるため、ドメインパワー(ドメイン=サイト自体の質の評価)が上がりにくく、検索順位は安定しにくいです。そのため、高い収益を上げるのには、それなりに高度な技術が必要になります。
少数サイト運営型
限定した少数精鋭のサイトを運営する手法です。1つのサイトの中に、主にロングテールといって、検索数の少ないキーワードで大量の記事を書き、徐々に検索数の多いビッグワードでも検索の上位に上げていく手法です。
各記事で取り上げるトピックの網羅性が高いため、サイト量産よりも安定してアクセス数を増やせますが、その分サイトの作成やドメインパワーを上げるのには時間がかかります。
この 2つの手法のどちらかを主に行っているアフィリエイターが多いですが、どちらの手法も取り入れている人もいます。初心者の場合は、まずどちらかの手法のみで学んでいくほうが、より効率的です。
なお、SEO(検索エンジンで上位に表示されるようにする)対策として、ホワイトハット(自然リンクだけを集める手法)・ブラックハット(人為的にリンクをつける手法)といった手法もありますが、そういった条件を加えると非常に複雑になるため、ここでは「サイト量産」と「少数サイト運営」の 2つを主な条件として見ていきます。
アフィリエイトにはどれくらいのアクセスが必要か?
アフィリエイトの場合、ブロガーのように何百万PV(ページビュー=閲覧ページ数)といった、大量のアクセスは必要ありません。
サイトへアクセスしてくるユーザーの中には、単に情報を得たくて見に来る人と、紹介している商品に興味があり、購入を検討している人がいます。ブログのように、クリック型課金の広告で収入を得る場合は、前者のユーザーを集めるだけでも収入は増やせますので、大量のアクセスを集めることは重要です。
一方、アフィリエイトの場合は、後者の商品を購入してくれる可能性の高いユーザーを集めることのほうがより重要なので(むしろ、前者のユーザーは集めないようにすることも)、アクセス数は少なくても収益を得ることが可能です。
極端な例では、閲覧者が一日数十人でも、月に数十万を稼ぐこともできます。大量のアクセスを捌く必要はないので、アクセス数の上限に関係する「同時アクセス数上限」や「転送量の上限(サイトのデータ送信量の上限)」よりも、サーバーの安定性のほうがより重要です。特に、少数サイト運営の場合には、サーバーを分散しにくいため、より安定性を重視すべきです。
では、実際に各手法にあったレンタルサーバーをチェックしていきましょう。
アフィリエイトのタイプ別レンタルサーバー比較
サイト量産型
サイト量産の手法でアフィリエイトをする場合、まずマルチドメイン数(独自ドメインの設定可能数)をチェックしましょう。サイトを量産するので、マルチドメイン数は多ければ多いいほうがいいです。
また、WordPress を使用する場合には、データベースも使用する必要がありますので、データベース(MySQL)の使用可能数も多く必要です。
今は格安のプランでも、マルチドメインが無制限になっているサーバーが増えてきましたが、データベース数はプランごとにある程度までに限定されていることが多いです。
それから、サイトの常時SSL(https)化は常識になっていますので、すべてのサイトを常時SSL 化するのであれば、そのサイトの数だけSSL証明書も必要になります。
有料のSSL証明書は、安くても年額で1,000円~1,500円はかかりますので、サイト数が多くなればなるほど、トータルの費用が上がっていきます。ですから、サイトを量産するのであれば、無料の独自SSL が利用できるところを選ぶのも重要です。
以上の条件(マルチドメイン数・データベース数・無料の独自ドメイン)を含め、かつできるだけ性能がよく、高速なレンタルサーバーを選ぶとすると、「mixhost(ミックスホスト)」がベストです。
比較対象として、同価格帯のプランがある、性能や使い勝手もいい、「ロリポップ!」と「スターサーバー」を挙げます。
mixhost 「スタンダード」 |
ロリポップ! 「スタンダード」 |
スターサーバー 「スタンダード」 |
|
月額料金(税抜) | 880円 | 500円 | 500円 |
ディスク容量 | 40GB | 120GB | 100GB |
マルチドメイン | 無制限 | 100個 | 無制限 |
データベース数 | 無制限 | 30個 | 20個 |
無料独自SSL | ○ | ○ | ○ |
自動バックアップ | ○ | ×(有料) | ○ |
転送量目安 | 1TB/月 | 100GB/日 | 300GB/月 |
上の表にもある通り、マルチドメイン・データベースを無制限に利用可能で、無料の独自SSL も使える mixhost がベストなチョイスです。
mixhost は、高速な LiteSpeed サーバーに加え、最新の高速化機能「QUIC」も採用しているため、WordPress の表示も非常に高速で、次世代の通信規格である HTTP/2 などの機能もふんだんに盛り込まれています。
ディスク容量が他より少なめですが、サイトごとの規模が極端に大きくならなければ、余裕で使える範囲ですし(むしろ、他社が使い切れないほど大きすぎる)、万一不足してきた場合も、簡単に上位のプランに変更できる(しかも日割り計算が可能)ので、引っ越しの手間をかけずに、長く使い続けられる点も大きなメリットです。
さらに、アダルトサイトの運営もOKなので、アダルトや出会い系などのアフィリエイトをしたい人にとっても、最も安く使えるレンタルサーバーです。
少数サイト運営型
少数のサイトを運営する場合、マルチドメインやデータベースなどはそれほど多く必要ありません。それよりも、少ないサイトで勝負するのであれば、何よりサーバーの安定性を重視する必要があります。
また、サイトのデータ量が多くなってきた場合、サイトの表示も重くなる傾向があるため、性能が高く、表示速度が速いレンタルサーバーを選ぶ必要があります。
さらに、最終的に大規模なサイトを目指す場合は、サイトが育って、アクセス数が増えた場合の対策として、プラン変更で転送量(サイトのデータ送信量)の上限も増やせるほうがいいです。
以上の 3つの条件を重視しつつ、コストパフォーマンスのよいサーバーを選ぶなら、「エックスサーバー」がベストです。
こちらも、同じく長い運営実績があり、人気の高い「ロリポップ!」と「さくらのレンタルサーバ」と比較してみましょう。
、
エックスサーバー 「スタンダード」 |
ロリポップ! 「スタンダード」 |
さくらのレンタルサーバ 「スタンダード」 |
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月額料金(税抜) | 900円 | 500円 | 500円 |
ディスク容量 | 200GB | 120GB | 100GB |
マルチドメイン | 無制限 | 100個 | 20個 |
データベース数 | 50個 | 30個 | 20個 |
無料独自SSL | ○ | ○ | ○ |
自動バックアップ | ○ | ×(有料) | ×(なし) |
転送量目安 | 70GB/日 | 100GB/日 | |
プラン変更 | ○ (上位・下位/月単位) |
○ (上位のみ/月単位) |
× (プラン変更不可) |
エックスサーバーは安定性が高く、サーバーのスペックも常に最高レベルのものを使用しています。当サイトによる独自検証の結果でも、毎回安定性と WordPress の表示速度において、最高の成績をマークしています。
また、独自ドメインが永久に無料になるキャンペーンを行っているなど、トータルで考えるとコストパフォーマンスは非常に高いレンタルサーバーです。もちろん、データベースも50~70個まで使用できるほか、無料の独自SSL も使用できます。
ロリポップ!などの格安サーバーと比較すると、価格や高めですが、結局ロリポップ!からエックスサーバーへ乗り換えをするネットビジネスユーザーが多いことを考えると、(多くの手間暇がかかる引っ越しをしなくてすむため)最初からエックスサーバーを選ぶのが得策です。(管理人も、まさにそのロリポップ!からの乗り換えユーザーです)
管理人も少数サイト運営型をメインにしていますが、主にこのエックスサーバーを使用しており、もちろん当サイトもエックスサーバーで運営しています。