検索順位はクリック率に超重要!関係性のデータやCTR改善方法も紹介
サイトへの流入数を増加させるためには、検索結果画面でのクリック率を高めることが重要です。
しかし、検索順位がクリック率に影響すると知ってはいるものの、実際にどのように対策すればいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、検索順位とクリック率の関係性や具体的な対策について解説しています。
クリック率を改善したい方はぜひ参考にしてください。
検索順位のクリック率って?
クリック率とは、検索結果での表示回数に対してサイトが実際にクリックされた割合のことを指し、CTRとも呼ばれています。
クリック率が高ければ高いほどサイトへの流入数が多くなり、商品購入や問い合わせといったコンバージョンにつながりやすくなります。
また、クリック率は記事の「クリック数÷表示回数(インプレッション)×100」で求めることが可能です。
たとえば、検索結果にサイトが1,000回表示され、そのうち100回クリックされた場合のクリック率は「100÷1,000×100=10」で10%となります。
サイトがせっかく検索結果に表示されていても、実際にクリックしてもらえなければ意味がありません。
SEOにおいては、クリック率を高めるための施策が重要になります。
検索順位とクリック率の関係性
自社のホームページを多くの人に見てもらうためには、検索結果での表示回数と合わせてクリック率を高めなければいけません。
一般的に、検索順位が高ければ高いほどクリック率も高くなる傾向にあるため、クリック率を改善するためには検索順位を上げるための施策が必要です。
ここでは、検索順位とクリック率にどのような関係性があるのかを解説していきます。
検索順位1位と2位ではクリック率が2倍以上違う
検索結果で上位表示されているサイトの中でも、検索順位1位と2位ではクリック率が大きく異なります。
アメリカの無料SEOツール「Advanced WEB RANKIN(AWR)」によると、検索結果1位のクリック率は38.21%・2位のクリック率は14.08%と、その差は2倍以上です。
さらに、検索結果10位のクリック率は1.3%のため、1位とは30倍〜40倍ほどの差が生まれます。
検索順位が高いほどユーザーの目につきやすくなるため、よりクリック率が高くなります。
複数のキーワードで検索結果1位の獲得を目指しましょう。
seoClarityの調査では16位~20位のクリック率も高い
2021年のseoClarityによる調査でも、検索結果1位が一番クリック率が高いことがわかっています。
しかし、日本の場合、検索結果が16位以降の記事でもクリック率が2%後半と、検索結果5位や6位と同じような結果になっています。
クリック率でインドに次ぐ、日本のポジション1はトラフィックの13.94%を引き付けています。これは、分析されたすべての国の中で2番目に高い数字です。
ただし、インドとは異なり、日本のクリック率はゆっくりと低下し、上位20位のうち17位のクリック率は、米国、英国、カナダ、インドよりも高くなっています。
seoClarity – 2021年のCTR調査研究
この結果から、日本人は情報を吟味する傾向があり、複数のサイトで情報を収集・比較していることがわかります。
つまり、検索結果20位程度までであれば、ユーザーにクリックしてもらえる可能性があるということです。
また、スマホはスクロールしやすく、検索画面を下まで見やすい点もクリック率の変化が緩やかになっている理由として挙げられます。
キーワードの種類ごとの検索順位とクリック率
キーワードの種類によっても、検索順位とクリック率の関連性は変化します。
ここでは、キーワードの種類ごとのクリック率の特徴について解説します。
ブランド系キーワードは1位のクリック率が高い
同じ検索結果1位でも、ブランド系キーワードの方が非ブランド系キーワードよりも1位のクリック率が高い傾向にあります。
ブランド系キーワードとは、「Amazon」や「MacBook」のような会社名や商品名・サービス名を含むキーワードのことです。
一方、非ブランドキーワードとはブランド名が入っていないキーワードを指します。
ブランド名で検索している方は検索意図が明確なため、1位に表示されているブランドページをクリックすることが多くなります。
企業ブランドがある場合は、検索結果1位を目指すことでクリック率の向上が狙えるでしょう。
ロングテールキーワードは1位以外のクリック率も高い
ロングテールキーワードは、検索結果1位以外のクリック率も高い傾向にあります。
一般的なキーワードと異なり、検索結果1位と2位ではクリック率に大きな差が見られません。
複数のキーワードが組み合わさったロングテールキーワードには、さまざまな検索ニーズがあることが考えられるため、クリック率にバラつきが見られます。
ホームページを立ち上げたばかりの段階では、ロングテールキーワードを狙ってアクセスを集めるのも有効な手段です。
必ずしも検索結果1位のサイトだけがクリックされるわけではないため、サイトパワーが弱いサイトでも流入数の増加が狙えます。
検索順位やクリック率を上げるために有効なSEO対策
検索順位やクリック率を上げるためには、サイトに適切なSEO対策を行うことが必要です。
ここでは、特に重要な施策方法をご紹介します。
タイトルや見出しにキーワードを盛り込む
検索順位を上げるためには、タイトルや見出しにキーワードを盛り込むことが効果的です。
キーワードを含めることで、ユーザーに検索意図を満たしたコンテンツであることをアピールできるだけでなく、Googleからの評価も上がりやすくなります。
検索結果で表示された際に見やすいよう、できるだけ文章の先頭に入れることがおすすめです。
ただし、キーワードを不自然に詰め込んだり、意味もなく羅列したりするのはかえって逆効果になるため注意してください。
タイトルに数字を含ませる
検索結果でのクリック率を上げるために、タイトルに数字を含めるのも有効な施策の1つです。
「おすすめ5選」といったように具体的な数字を入れることで、ユーザーの目を引きやすくなり、クリックしてもらえる機会が増加します。
数字を選ぶ際は、キリのよい数字よりも奇数や素数などを採用した方が効果が期待できます。
記事の内容を要約したメタディスクリプションを設定する
メタディスクリプションとは、検索結果上に表示されるページの内容を端的に表す概要文のことです。
メタディスクリプションを設定しなくてもGoogle側が自動生成してくれますが、自分で適切な文章を設定することで、クリック率の向上が狙えます。
メタディスクリプションを設定する際は、ページ内容を120文字で端的にまとめるようにするとよいでしょう。
またタイトルと同様、不自然にキーワードを詰め込みすぎないよう注意してください。
自サイトと関連性が高く、流入の多い被リンクを獲得する
被リンクとは、外部サイトから自サイトに対してリンクを貼ってもらうことです。
被リンクを得るためには、質の高いコンテンツを作成する・自社で調べた統計結果やアンケート結果を載せるなどの方法があります。
被リンクを獲得することで、他者からの信頼性の高い情報が掲載されているページとして評価をされやすくなり、検索順位の上昇につながります。
ただし、闇雲に被リンクを集めればいいというわけでなく、自サイトと関連性の低い被リンクはあまり効果が期待できません。
また、被リンクを購入すると、場合によってはスパムリンクとしてペナルティを受けることがあるため注意してください。
検索意図を網羅的に満たす質の高いコンテンツを作る
ユーザーにとって質の高いコンテンツを作成することで、 自然と検索順位が上がっていきます。
質の高いコンテンツとは、ユーザーにとって有益かつ独自性が高い情報がわかりやすく掲載されたものを指します。
ユーザーの検索意図を網羅的に満たすことで、クリック率を向上させるだけでなく、Googleからの評価を上げることが可能です。
さらに、Googleから評価を得るためにはE-E-A-Tを意識するとよいでしょう。E-E-A-Tとは、専門性・権威性・信頼性を組み合わせたGoogleの造語です。
E-E-A-Tを高める方法として、一次情報を提供する・専門家に監修を依頼するなどの施策が挙げられます。
2022年12月、Googleは従来の指標であったE-A-Tに加えて、Experience(経験)を追加しました。より発信者が誰か、どんな経験をした人かが重要視されるようになっていくでしょう。
定期的にリライトを行う
検索順位を上げるためには、ただコンテンツを作成し続けるだけでなく、定期的に記事を見直してリライトを行うことが大切です。
自サイトよりも検索順位の高い競合と比較し、自社の記事にどのような部分が足りていないかを明確にすることで、リライト前よりも検索順位を高めることができます。
この他に、コンテンツを見やすく改善したり、情報を最新に更新したりするためにもリライトは有効です。
SEOの専門業者への相談もおすすめ
SEOには専門的な知識が必要で、初心者の方は思うような結果が出せない場合があります。
より効果的なSEO対策を行うためには、SEOの専門業者への相談もおすすめです。
専門業者に依頼することで、検索順位が低い記事に対して「どこに問題があるのか?」といった課題をすぐに解決できるようになります。
また、被リンク対策のような難易度の高い施策も一緒に考えて提案してくれるため、時間的なコストを削減し効率よく検索順位を上げることが可能です。
社内でSEO対策やサイト運営にリソースを割けない企業も、専門業者を利用するとよいでしょう。
検索順位とクリック率のデータを元にできるSEO対策
上記の項目で、検索順位とクリック率の関係性についてご紹介しました。
ここでは、クリック率に関するデータを元に実行できるSEO対策を解説します。
キーワード選定
検索順位やクリック率などのデータは、キーワードの選定に活用できます。
月次や年次単位で目標とするPV数を定めている場合は、以下の手順でキーワード選定を行いましょう。
- 狙いたいキーワード群を決定
- 競合のサイトパワーなどを考慮し、目標とする順位からおおよそのPV数を算出
- 多くのPV数が見込めそうなキーワード(競合が弱い・検索ボリュームが大きい・狙った順位で一定のクリック率がある)の中で優先度をつけ、記事を制作するキーワードを選定
ユーザーのニーズを満たすようなキーワードを選定することで、検索順位の上昇やクリック率の増加につながりやすくなります。
リライト記事選定
ページのクリック率を調査することで、リライトすべき記事を選定する際にも役立ちます。
現状の検索順位に対して相場よりもクリック率が低い記事は、タイトル変更や内容の見直しといったリライトの余地があると考えられます。
検索順位とクリック率の相場のデータをもとに、リライト候補となる記事を選定し、タイトル変更を中心としたリライトを行いましょう。
リライトを効果的に行えば、クリック率の向上やサイトへの流入数増加が期待できます。
ウェブココルのSEOコンサルティング
ウェブココル株式会社が行うSEOコンサルティングには、3つの強みがあります。
1つ目は、課題流出量が多い点です。多くのWebサイトを急成長させた弊社のコンサルタントによって、サイトの根本的な課題を抽出し、改善指示書に落とし込みます。
2つ目は、成功確度の高い施策提案を行う点です。複数のオウンドメディアを運営する弊社のノウハウを生かして、抽出した課題に対する具体的な戦略や改修スケジュールを立案しご提案します。
3つ目は、環境の変化が激しいSEO市場に対し、最先端の知識を提供できる点です。弊社で運用しているオウンドメディアで蓄積したデータを元に、最新トレンドに沿ったSEOコンサルティングを行っています。
ウェブココル株式会社のコンサルティングによって、施策を開始してから3ヶ月で検索順位1位を獲得した実績があります。
検索順位やクリック率のご相談はウェブココル株式会社へ
サイトのクリック率を上げるためには、検索結果で上位表示させることが重要です。一般的に、検索順位が高いサイトほどクリック率が高くなる傾向にあります。
今回ご紹介した施策はどれも基本的なものばかりですが、実際の施策ではより専門的な知識が必要になります。
効果的な対策を行いたい場合は、SEOの専門業者に依頼するのもおすすめです。
検索順位やクリック率の改善でお困りの際は、ウェブココル株式会社までお気軽にご相談ください。