【売上UP】ECサイトが行うべきSEO対策|内部対策・外部対策・コンテンツ対策毎に解説
当記事ではECサイトがSEO対策をすべき理由や効果的な施策内容、ECサイトにおけるSEO対策の成功事例、SEOコンサルティングの費用相場を解説します。
ECサイトで集客力を高める際は、SNSを活用する方法もありますが、SEO対策に力を入れることが基本です。
ECサイトで商品を購入するユーザーの多くは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンを利用して商品ページに辿り着きます。そのため、ECサイトで売上を伸ばすにはSEO対策が欠かせません。
当記事を読めば、ECサイトの運用で必要なSEO対策の基礎を理解でき、サイト流入数の増加や売上拡大に繋げられます。ECサイトの売上を伸ばしたい企業はぜひ参考にしてください。
ECサイトがSEO対策を行う目的
SEO対策とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジン上で自社サイトを検索結果の上位表示に表示させ、サイト流入数を増やすマーケティング手法です。
検索エンジンとは、ユーザーが検索窓に入力したキーワードに最適なサイト・ページを表示させるシステムのことです。
SEO対策は特別な指定がない限り、Google上で行う対策のことを意味します。
サイト流入数を増やすことで、自社商品・サービスの問い合わせに繋がったり、ブランディング力を高めたりすることに繋がります。ECサイトでSEO対策をする場合、商品の購入に繋げて売り上げを伸ばすことが目的となるケースがほとんどです。
ECサイトがSEO対策をするメリット
ECサイトがSEO対策をするメリットとして、下記の3つが挙げられます。
- 長期間にわたって安定した集客が可能になる
- 利益率を高められる
- 顧客の幅を広げられる
SEO対策を講じると、長期にわたって安定した集客が可能となります。検索エンジン上で一度上位表示を実現すれば、自社サイトよりも有益な情報を発信するサイトが出てこない限り、検索順位が大きく変動することは基本的にありません。
利益率を高められる点も、SEO対策のメリットです。SEO対策は初期費用こそかかるものの、自社サイトの検索順位が安定してくれば、広告費をかけることなく集客できるため、利益率を高められます。
SEO対策を講じると、顕在顧客だけでなく潜在顧客までアプローチできることから顧客の幅を広げられます。これまでアプローチできていなかった層にも自社の商品・サービスを知ってもらうきっかけになるため、将来的には売上を伸ばせるでしょう。
ECサイトがSEO対策をするデメリット
SEO対策はメリットが多い施策ではあるものの、下記のようなデメリットがある点も知っておきましょう。
- 短期間で成果が出にくい
- 確実に上位表示できるという保証がない
- 専門的な知識が必要になる
SEO対策には、短期間で成果が出にくいというデメリットがあります。ほどんどの場合、サイト・ページをインデックスしてから検索結果に反映されるまでに3ヶ月前後の期間が必要になります。対策するキーワードによっては成果が出るまでに1年以上かかるケースも珍しくありません。
インデックスとは、サイト・ページが検索エンジン上に登録されることを意味します。
良質なサイト・ページを作成してもインデックスされなければ、コンテンツを検索エンジン上でユーザーに見てもらえません。
SEO対策を講じたとしても、確実に上位表示できるという保証はありません。Googleが評価するサイトの特徴は「Google検索セントラル」で確認できます。しかし、検索順位を決めるアルゴリズムは公開されていないため「この施策をすれば上位表示できる」と断定できる対策がないことは把握しておきましょう。
SEO対策で成果を出すには、専門的な知識が必要です。SEO対策とひと口に言ってもさまざまな手法があり、サイトによって効果的な施策は異なります。SEO対策を社内で進める場合、専門的な知識を持つ担当者がいなければ、成果が出ない可能性がゼロではありません。
ECサイトにとってSEO対策は費用対効果が非常に高い集客方法
SEO対策は、ECサイトにとって費用対効果が非常に高い集客方法です。ECサイトがWeb集客をする場合、リスティング広告や動画広告、SNS広告やアフィリエイト広告などが挙げられます。
リスティング広告のような「クリック報酬型広告」は、競合の参入が多くなるについて、1クリックあたりの単価が高騰する傾向です。商品の購入に繋がりやすいキーワードで広告を出す場合、集客は期待できるものの多額の広告費が必要になる点は避けられません。
クリック報酬型広告とは、特定のURLやページをクリックされるたびに広告費がかかるインターネット広告のことです。ユーザーにクリックされなければ、広告費はかからない仕組みです。
「〇〇 評判」などのように、商品・サービスの購入に繋がりやすいキーワードほどクリック単価は高くなります。
SNS広告の特徴は利用者数が増えて媒体の価値が上がるほど、広告費が高騰する点です。リリースされて間もないSNSは費用を抑えて広告を出稿できますが、TwitterやInstagramなど、利用者数の多いSNSでは広告費が高額になるケースが見られます。
一方でSEO対策の場合、サイトを整備したり、コンテンツを充実させたりする初期の段階で費用はかかるものの、上位表示を実現できれば徐々に費用を減らせます。最終的には、サイトの保守・運用費のみで集客を実現することも可能です。
ECサイトが取り組むべき内部対策
ECサイトが取り組むべき内部対策は、下記の7つです。
- ディレクトリ構造でサイトをわかりやすくする
- サイトマップでユーザー、Googleにわかりやすくする
- パンくずリストを設置する
- グローバルナビゲーションで目的のコンテンツに辿り着きやすくする
- 記事同士は内部リンクで繋ぐ
- タイトルタグにキーワードを含める
- meta descriptionを最適化する
内部対策とは、検索エンジンに評価してもらいやすいサイト作りをしたり、ユーザーの利便性を高めたりする対策のことです。(内部対策の詳細はこちら)
以下では、各対策を詳しく解説します。
ディレクトリ構造でサイトをわかりやすくする
ECサイトで進める内部対策として、ディレクトリ構造でサイトをわかりやすくすることが挙げられます。
ディレクトリ構造とは、サイト内にあるコンテンツのURLをカテゴリーごとに分けて階層化することです。
たとえば、ファッション系のECサイトであれば、ディレクトリ構造を用いて次のように階層を分けられます。
階層 | URL例 | ページ例 |
---|---|---|
第一階層 | https://fashion.co.jp/ | サイトのトップページ |
第二階層 | https://fashion.co.jp/mens/ | メンズアイテムの取り扱いページ |
第三階層 | https://fashion.co.jp/mens/shirt | メンズシャツの商品一覧 |
第四階層 | https://fashion.co.jp/mens/shirt/0001 | 「0001」という商品のページ |
上記のようにディレクトリ構造を整えておけばサイトが複雑化せず、管理しやすくなるというメリットがあります。SEO対策の観点で見ると、ディレクトリ構造により次のような効果を期待できます。
- 検索エンジン上のクローラーがサイトをクロールしやすくなる
- ユーザーが最小限のクリック数で目的のページへたどり着ける
ディレクトリ構造を整備すると、検索エンジン上のクローラーがサイトをクロールしやすくなります。
クローラーとは、検索エンジン上に存在するサイト・ページの情報を集めるロボットのことです。
クロールとは、クローラーがサイト・ページを巡回して情報を集める動きを指します。検索順位はクローラーが集めた情報によって決まります。
ディレクトリ構造が整っていれば、クローラーがサイトを巡回しやすくなります。クローラーがサイト・ページの情報を効率よく集められるため検索エンジンからの評価が上がり、上位表示されやすくなったり、インデックスされるまでの時間が短くなったりするでしょう。
ほかにも、ユーザーが最小限のクリック数で目的のページへたどり着けるため、直帰率を下げることも可能です。
直帰率とは、ユーザーが訪れたページからサイトを離脱する割合のことを指します。
直帰率の低いサイト・ページに対して検索エンジンは、「ユーザーのニーズを適したコンテンツを発信している」と判断します。
検索エンジンはユーザーの悩みを解決できるサイトを上位表示させる傾向にあるため、ディレクトリ構造を整えてユーザーが知りたい情報をいち早く届ける環境を整備することもSEO対策をする上で欠かせません。
サイトマップでユーザー、Googleにわかりやすくする
ECサイトでSEO対策をする際は、サイトマップを活用してユーザーとGoogleにどのようなコンテンツがあるのかをわかりやすく伝えることも重要です。
サイトマップとは、サイトで公開しているコンテンツのリンクをまとめたページのことです。
サイトマップとひと口に言っても、ユーザーへ用意する「HTMLサイトマップ」とGoogleなどの検索エンジンに対する「XMLサイトマップ」の2つに分けられます。各サイトマップの特徴は次のとおりです。
HTMLサイトマップは、ユーザーがサイト内を回遊しやすくするために用意するサイトマップです。ユーザーの利便性を上げることで、SEO評価を高める働きがあります。
XMLサイトマップは、検索エンジンがサイトの情報をクロールしやすいように用意するサイトマップです。サイトを効率的にクロールしてもらい、インデックスされるスピードを早める役割があります。
サイトマップを用意していないサイトは、ユーザーと検索エンジンのどちらの利便性も損ないます。利便性が低いサイトは評価されにくくなり、上位表示を狙うことが難しくなるでしょう。
WordPressでECサイトを制作している場合、プラグインを使えば簡単にHTMLサイトマップとXMLサイトマップを作れます。
(サイトマップの詳細はこちら )
パンくずリストを設置する
ECサイトのSEO対策として、パンくずリストを設置することも効果的です。
パンくずリストとは、サイトに訪れたユーザーがどのページに訪れているのかを視覚的にわかりやすくした項目のことです。
多くの場合、パンくずリストはサイトの上部に表示されます。
当サイトを例に出すと、「福岡のSEO対策会社ウェブココル>SEOコンサルティング>ブログ」と記されている部分が、パンくずリストです。
ユーザーはパンくずリストの一番右側に表示されているページに滞在しており、上の画像の場合、ブログの一覧ページにいることがわかります。
パンくずリストを設置しておけば、サイトの使いやすさが向上するだけでなく、検索エンジンがサイト内を効率的にクロールしやすくなります。
グローバルナビゲーションで目的のコンテンツに辿り着きやすくする
ECサイトでSEO対策をする場合、グローバルナビゲーションを設置して目的のコンテンツに辿り着きやすくする施策を講じることも大切です。
グローバルナビゲーションとは、サイトのどのページにも共通して表示するメニューのことです。
サイトの上部に表示されるケースが多く、ユーザーが特に知りたいと思うコンテンツを設置することが基本です。
当サイトでは、グローバルナビゲーションに「サービス一覧」「ニュース一覧」「ブログ」などを設置しています。ECサイトであれば、グローバルナビゲーション「商品一覧」「問い合わせ先」「会社概要」などを設置するとよいでしょう。
記事同士は内部リンクで繋ぐ
ECサイトでできるSEO対策として、記事同士を内部リンクで繋ぐ方法もあります。
内部リンクとは、ユーザーやクローラーが巡回しやすいように、サイト内にあるコンテンツ同士を繋ぐことを指します。(内部リンクの詳細はこちら)
内部リンクの例は、次の画像のとおりです。
たとえば、上記の画像の場合「キーワード選定の詳細はこちら」と記している部分が内部リンクです。
記事中で詳しく紹介しきれない部分を内部リンクで別記事へ繋ぐことで、ユーザーの満足度を高めたり、読者がサイトから離脱するのを防いだりする効果が期待できます。
また、内部リンクをうまく活用すればクロールをサポートできるため、SEO効果もあると考えられています。
タイトルタグにキーワードを含める
ECサイトでコンテンツを作る際は、タイトルタグに対策したいキーワードを含めることが大切です。Googleなどの検索エンジンは、タイトルタグに含まれているキーワードをもとに検索順位を決めています。
タイトルにキーワードを含めずにコンテンツを作成すると、検索エンジンに評価されにくく、上位表示を実現できません。
たとえば、「横向き寝 枕」というキーワードを対策する商品ページを作る場合のタイトルとして、良い例と悪い例は次のとおりです。
- 良い例:横向き寝に最適な枕!商品名〜
- 悪い例:商品名〜
基本的には、対策したいキーワードを左側に詰めてタイトルタグを設定することが重要です。キーワードを検索したユーザーの目に泊まりやすく、ページを開いてもらえる可能性が高まります。
一方で、キーワードを含めず商品名だけで設定したタイトルタグでは、検索エンジン上に反映されにくく、サイトに訪れたユーザーにしか見てもらえなくなります。
meta descriptionを最適化する
ECサイトでSEO対策を講じる際は、meta description(メタでディスクリプション)を最適化することもおすすめです。
meta descriptionとは、検索エンジンでキーワードを検索した際にサイトのタイトルの下に表示されるページの概要を紹介したテキストのことです。
上記の画像の場合、「検索エンジンから〜」と記されている部分がmeta descriptionです。検索エンジンを利用するユーザーのなかには、meta descriptionを見てサイトを開くか否かを判断する方がいます。
meta descriptionを設定する際は、ユーザーが興味関心を持つ内容にするのが大切です。魅力的なmeta descriptionを見てサイトへ訪れるユーザーが増えれば、検索エンジンから良質な情報を発信しているサイトだと評価され、SEO効果を高められます。
ECサイトが取り組むべき外部対策
ECサイトで取り組むべき外部対策は下記の3つです。
外部対策とは、外部のサイトの力を借りて自社サイトの評価を高める対策です。(外部対策の詳細はこちら)
以下では、ECサイトに有効な外部対策を詳しく解説します。
関連性のあるサイトから被リンクを獲得する
ECサイトで外部対策に力を入れたい場合、関連性のあるサイトから被リンクを獲得することが大切です。
被リンクとは、外部のサイトに自社サイトのリンクを貼ってもらうことを意味します。(被リンクの詳細はこちら )
被リンクを獲得するとGoogleなどの検索エンジンから、質の高いコンテンツを発信しているサイトだと評価してもらえ、上位表示を実現しやすくなります。
たとえば、メーカーで代理店に卸売販売をしているECサイトの場合は、代理店のサイトにリンクを掲載してもらうと効果的です。
SNSで有益な情報を配信する
ECサイトで外部対策を進める際は、SNSで有益な情報を発信することも大切です。ユーザーの多くはGoogleなどの検索エンジンだけでなく、SNSも活用して情報を集めます。
SNSの情報発信によるSEO効果は直接的にありませんが、投稿を見られたりコメントをもらったりすることで、SEO対策だけではアプローチしきれない層にも自社の商品・サービスを宣伝できます。
SNSで多くのユーザーへアプローチしたい場合は拡散してもらうことを狙い、キャンペーン情報を配信するとよいでしょう。
プレスリリースを配信する
ECサイトで外部対策に取り組む際は、プレスリリースを配信する方法もおすすめです。
プレスリリースとは、ニュース素材として利用してもらうことを目的に情報をまとめたコンテンツです。
企業の新商品・サービスの発売時や新規事業開始時、独自の調査結果を報告するときなどに用いられます。
プレスリリースで有益な情報を発信できれば、他社サイトから引用してもらえる機会が増えて被リンク獲得に繋げられます。
引用してもらえるプレスリリースを作るには、クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサービスなどを活用してアンケート調査を実施し、独自の情報を集めることが大切です。
調査した情報をプレスリリースにまとめたあとは、PR TIMESなどのプレスリリースを取りまとめているサイトなどで配信しましょう。
ECサイトが取り組むべきコンテンツ対策
ECサイトでSEO対策を進める際は、内部対策・外部対策に加えてコンテンツ対策へ取り組むことも重要です。主に次で挙げるコンテンツ対策に取り組むと、ECサイトを上位表示させやすくなるでしょう。
コンテンツ対策とは、ユーザーの抱える悩みを解決するコンテンツを発信してサイト流入数を増やす対策のことです。
以下では、ECサイトで取り組むべきコンテンツ対策を具体的に解説します。
E-E-A-Tを意識したコンテンツ作成
ECサイトでコンテンツ対策に取り組む際は、E-E-A-Tを意識したコンテンツ作成が必要になります。
E-E-A-Tとは、「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の略称です。
近年のSEO対策では、E-E-A-Tを意識した情報発信をしているサイトが評価されやすい傾向にあります。
コンテンツ作成時にE-E-A-Tを高めたい場合は、一次情報を掲載したり、専門家に監修を依頼したりすることがおすすめです。
たとえば、サプリなどを販売するECサイトであれば、公的な医療機関が発信している情報を掲載したり、医師や栄養士に監修を依頼したりするとよいでしょう。
独自性の高いコンテンツを作成する
コンテンツ対策による評価を高めたい場合、独自性の高いコンテンツを作成することが大切です。他のサイトに掲載されているコンテンツを焼き回ししたような内容にすると、Googleなどの検索エンジンから評価してもらえません。
独自性の高いコンテンツを作成するには、自社独自の考え方・ノウハウなどを盛り込むことが必要になります。
たとえば、食品を取り扱うECサイトであれば季節の食材を使ったオリジナルのレシピを公開したり、アパレル商品を取り扱うECサイトの場合は取り扱っているブランドのコーディネートを掲載したりすると、独自性の高いコンテンツを作成しやすくなります。
オリジナル画像を使用する
コンテンツ対策による評価を高めたい場合は、オリジナル画像を使用することも有効です。
商品の特徴をマトリックス図のようにまとめておけば、「ユーザーの利便性が上がる」ほか「コンテンツの独自性を高める」ことに繋がるため、Googleなどの検索エンジンからサイトを評価してもらいやすくなります。結果として、上位表示を実現しやすくなるでしょう。
たとえば、下記のように商品の特徴をまとめた画像を用意しておけば、ユーザーに喜ばれるだけでなく、サイトの評価が高まります。
よくある質問を掲載する
ECサイトでコンテンツ対策に取り組む際は、よくある質問を掲載することも大切です。よくある質問はユーザーが抱える悩みを解決できるコンテンツになるため、サイトの評価を高める上で効果的です。
よくある質問を作る際は、Googleの検索窓へ商品名を入力した際に下部へ表示されるサジェストキーワードを盛り込むことがおすすめです。商品に関するキーワードを幅広く対策できるため、上位表示を実現しやすくなります。
サジェストキーワードとは、検索窓へ入力したキーワードと関連性の高いキーワードのことです。
SEO対策でサイト流入数を増やしたい場合は、商品ごとによくある質問のページを作りましょう。
商品レビューを掲載する
ECサイトで取り組むコンテンツ対策として、商品レビューを掲載することも挙げられます。Googleなどの検索エンジンはユーザーへ有益な情報を届ける部分を重視しており、商品レビューが掲載されているページを評価する傾向にあります。
商品のレビューはGoogleマップやSNSなどに書いてもらい、各媒体へ投稿されたレビューを商品ページにまとめるとよいでしょう。よくある質問と同様に商品ごとにレビューを掲載することがおすすめです。
なお、ユーザーから良いレビューを作為的に投稿してもらうことは、ペナルティーの対象となるため控えてください。Googleからペナルティを受けたサイトは、上位表示しにくくなるほか、特定のページが検索結果に反映されなくなる恐れがあります。
上位表示されやすいコンテンツの作り方
SEO対策を進める際に、闇雲にコンテンツを作成するだけでは上位表示を狙えません。次で挙げるポイントを押さえておかなければ、上位表示を狙うことは難しいでしょう。
以下では、上位表示されやすいコンテンツの作り方を詳しく解説します。
ペルソナを設定する
SEO対策で上位表示されるコンテンツを作る際は、ペルソナ設定をしましょう。ペルソナを設定せずにコンテンツを作成すると誰に情報を届けるべきなのかを明確にできず、伝えたい内容がぶれてしまう恐れがあります。
ペルソナ設定とは、自社で取り扱う商品・サービスを利用する架空の人物をイメージすることです。
ペルソナ設定する場合は、はじめに自社の商品・サービスを利用するメインの顧客層を複数人イメージします。その後、下記の項目を設定していき一人の架空人物を想定します。
- 年齢
- 性別
- 職業
- 居住地
- 家族構成
- 趣味
- 生活スタイル
- 休日の過ごし方
- 今抱えている悩み
- 使用するデバイス
- よく閲覧するSNS など
ペルソナ設定をする際は、できるだけ実在するような人物をイメージしましょう。難しい場合は、顧客層に近い従業員をペルソナとして設定する方法も有効です。
キーワードを選定する
作成したコンテンツを上位表示させたい場合は、キーワード選定をすることも欠かせません。
キーワード選定とは、ユーザーから検索されている、かつ自社サイトで対策して上位表示を実現できる見込みのあるキーワードを洗い出す作業のことです。
(キーワード選定の詳細はこちら)
キーワード選定をせずにコンテンツ作成に取りかかると、上位表示を狙うのが難しいキーワードやユーザーから検索されないキーワードを対策してしまう可能性があります。
キーワード選定をする際は、競合が少なく上位表示を実現しやすい「ロングテールキーワード」を洗い出すことが大切です。
ロングテールキーワードとは、「メンズ アウター ブランド」のように3つ以上の単語から作られるキーワードのことです。
(ロングテールキーワードの詳細はこちら)
ロングテールキーワードは上位表示を実現しやすいほか、ユーザーの悩みが明確になっている分、商品・サービスの成約に繋がりやすいというメリットがあります。SEO対策でコンテンツを作成するときは、ロングテールキーワードを中心に対策しましょう。
記事を作成する
ペルソナ設定・キーワード選定を終えてから、記事作成に取りかかります。記事を作成する際は、ユーザーが知りたい情報を網羅したり、ペルソナが普段使う言葉を用いたりして、最後まで読んでもらえる工夫をすることが大切です。
また、選定したキーワードをタイトルタグや見出しタグなどに盛り込み、検索エンジンへ「何について紹介している記事なのか」を伝えることも欠かせません。キーワードは、違和感のある文章にならないように自然な形で入れることを意識しましょう。
効果測定をする
記事を公開したあとは、検索順位を追いながら効果測定をする必要があります。公開した記事の検索順位を調べる際は、ツールを活用すると効率的に進められます。
記事の検索順位が振るわない場合は、リライトを通じてコンテンツの内容をブラッシュアップします。
リライトとは、記事に記載している情報を更新したり、必要な内容を付け加えたりする作業のことです。
記事の検索順位が上がらない場合は、リライトを通じて上位表示されている記事との差分を埋める必要があります。
リライトでは、検索窓の下部に表示されるサジェストキーワードからユーザーのニーズを洗い出したり、TwitterなどのSNSでトレンドの情報を集めたりしながら、記事中の内容を更新します。
ECサイトのSEO対策例|熊本馬刺しドットコム
SEO対策で成果を出すには、集客などに成功しているサイトの事例を参考にすることが大切です。ECサイトのSEO対策成功事例として、「熊本馬刺しドットコム」というサイトが挙げられます。
熊本馬刺しドットコムでは、次のようなコンテンツを作成してSEO対策に成功したと考えられます。
- 商品一覧
- お客様の声
- お支払い・お届けについて
- よくあるご質問
- お問い合わせ
- 馬刺し・馬肉の部位ごとの商品ページ
- 新着情報
- 馬刺しを楽しむためのコラム
- 人気商品ランキング
- 当店のこだわりに関するページ など
ユーザーにとって有益なコンテンツを用意した結果、熊本馬刺しドットコムでは月間サイト流入数を大幅にアップさせることに成功しました。
SEO対策ツールの一つである「ahrefs」で熊本馬刺しドットコムを解析したところ、「馬刺し 通販」というキーワードで上位表示を実現し、月間1,069PVから24,129PVまでサイト流入数がアップしています。
※ 上記サイトはあくまでも事例であり、当記事を発信しているウェブココル株式会社がサポートしたサイトではございません。
SEO対策をコンサルティング業者へ依頼するの場合の費用相場
ECサイトでSEO対策を進める場合、専門的な知識を持つ担当者が社内にいなければ、集客を実現することが難しくなります。自社サイトで集客を実現したい場合は、SEO対策をコンサルティング業者へ依頼するのがおすすめです。
下表は、SEO対策をコンサルティング業者へ依頼する際の費用相場です。
対策項目 | 費用相場 |
---|---|
SEOコンサルティング | 10万〜50万円 |
初期サイト設計 | 10万〜100万円以上 |
記事コンテンツ制作 | 記事本数×記事単価(1本あたり数千円〜数万円) 例:記事本数5本で記事単価が3万円の場合、1ヶ月15万円かかる |
外部施策 | 1万〜15万円 |
上記はあくまでも目安であるため、サイトの規模が大きくなれば紹介した費用よりも高くなることがあります。
ECサイトの場合だと取扱商品数が多く、サイトの管理が行き届いていない状態でSEOコンサルティングを依頼すると100万円以上になるケースも一定数存在します。
サイトの体裁が整っている場合は記事コンテンツ制作のみを依頼して、ロングテールキーワードの対策を進める場合がほとんどです。SEO対策をコンサルティング業者へ依頼する場合、サイトの状況によって費用感は異なることを知っておきましょう。
ECサイトのSEO対策ならウェブココル株式会社にお任せください
今回紹介したECサイトのSEO対策は基本的な内容です。上位表示を実現する可能性を高めるには、各サイトの状況に合った専門的な施策を講じる必要があります。
SEO対策で自社商品・サービスの成約を最大化させたい場合、サイト流入数を増やすだけでは不十分です。ユーザーの心理状況などを踏まえながら導線を整備することが重要になります。
ECサイトの売上を拡大したい企業は、SEO対策を専門に行う業者へ頼ることがおすすめです。
当記事を発信しているウェブココル株式会社は、SEO対策の最新情報を取り入れながら、お客様の集客を支援しています。下記のような特徴を持っており、ECサイトに最適なSEO対策を講じられます。
- 「地域名+〇〇」などのエリアを定めたSEO対策に強い
- 自社で複数のメディアを運営しているため各業界・業種に効果的な施策の情報を持っている
- SEO対策に関わる業務を内製化しており他社よりも安価でサービスを提供できる
ウェブココル株式会社のSEOコンサルティングでは、地域名を含めたキーワードの対策を得意としています。売上拡大を目指せるだけでなく、地場でのブランディングを築くことも可能です。
複数のメディアを運営しているウェブココル株式会社では、各メディアで施策のテストを繰り返しているため、再現性の高いSEO対策を提案できます。
東京にある美術品買取店のサイトを支援した際には、課題抽出やコンテンツ作成、外部対策などを通じて「東京 絵画買取」というキーワードで検索順位1位を獲得しました。最終的には、売上拡大に成功しています。
ECサイトの売上に伸び悩んでいる企業は、ぜひウェブココル株式会社へ一度ご相談ください。