ブログの見出しの作り方を解説|見出しタグの効果と必要な理由も紹介
「ブログの見出しはどうやって作れば良いの?」「そもそも見出しって具体的に何?」と疑問をお持ちの方も多いでしょう。
実はブログ記事の見出しには、正しい使い方や決まった配置順序のようなものがあり、そのルールに沿って執筆するのが一般的となっています。多数のWebサイトの記事を執筆している著者が、Webサイトの記事における見出しについて詳しく解説していきます。
- 見出しとはどういったものか
- 見出しはなぜ必要か
- 見出し作成のコツ
- 見出しの正しい作成方法
この記事を読むことで、そもそもの見出しの話から実際の作成方法までをしっかりと網羅できますので、ぜひ自分のサイトへ反映させてみてください。
ブログの見出しとは?
見出し作成方法を解説する前に、まずは見出しについて理解することから進めていきます。Webサイトで使われる見出しは、専用のタグを使用しながら階層分けをするような形で記事をまとめていきます。
その見出しには種類があり、大きく役割が違います。Webサイトで使用できる見出しの数は以下の6種類です。
見出しの種類
・h1
・h2
・h3
・h4
・h5
・h6
そして、それぞれの見出しには役割があり、特に「h1」「h2」の使い方はSEO対策を行うにしても非常に重要なポイントです。
役割
・h1 → 記事タイトル
・h2 → 大見出し
・h3 → 小見出し
・h4 → 小見出し
・h5 → 小見出し
・h6 → 小見出し
このような形でそれぞれの見出しタグが独立した役割を持っています。「h4」「h5」は同じ小見出しとなっていますが全く同じではなく、見た目や配置の順番にも違いがあります。
基本的に見出しは記事はじめからh2、h3の順番に使用し、その順番を逆に使用することはありません。また、記事タイトルのための見出しでもあるh1タグを文章内で使用することもありません。
これにはきちんとした理由があり、このルールを守れずに執筆を行なっていくと、サイトへ悪影響を及ぼす可能性が非常に高いです。この見出しの順番やそれぞれの役割についてはこのあと詳しく解説します。
見出しが必要な理由とは?
特に検索エンジンとの関わり、すなわちSEOに関しても深い関わりがありますので、ポイントをしっかりと抑えていきましょう。
記事の内容が一目でわかる
見出しを利用することによって記事の内容を一目で理解できます。
基本的にWebサイトに挙げられている記事は、見出しを流し読みしていくだけでも内容を把握できるような構造になることがほとんどです。正しい見出しの順番や作成の手順をきちんと理解すれば、誰でも的確で分かりやすい見出しを設定できるようになります。
特にスマートフォンでWebサイトを閲覧する人が増えた昨今、記事の内容全てを読む人が少なくなっています。そのため、見出しに書かれている内容だけで文章をある程度理解する人が多くなってきました。
実際スマートフォンを利用すれば多くの情報を素早く入手できるため、記事の内容が自分に合わないと思えば簡単にページから離脱されます。そのため、素早く情報を知れる的確な見出しは、非常に重要視される部分でもあるのです。
文章をわかりやすく伝えるため
きちんとした区切りで見出し設定が行われれば、ユーザーは書かれている内容を理解しやすくなります。
見出しは基本的に、文章の内容を大まかに要約されていることがほとんどです。きちんとした見出し構造の構成だとユーザーは読み進める上で、より内容の理解度を深めることができます。
Google検索エンジンへ重要なキーワードを伝える
見出しが記事の内容を要約して表記すると、Googleの検索エンジンに対して重要なキーワードを明示可能です。
Googleの検索エンジンではそれぞれのタグを重要視しており、特に「h1」「h2」に関しては検索順位選定のための大きな選考材料であるといわれています。厳密にはGoogleの検索エンジンのシステムが、どういった形で検索順位を選定してるのか把握することができませんが、h1、h2タグの重要度は非常に高いです。
h1タグは、利用することで記事の一番大切な内容やキーワードをGoogleの検索エンジンに伝えるといった役割も果たしています。そういったこともあり、記事内で使用することはおすすめしません。
ブログを読み進めるための目印となる
この記事でも実際に多くの見出しタグを使用して記事を構成しておりますが、この見出しがなければおそらくもっと読みづらい記事になっています。
自分がどこまでの内容を読んで、まだ読んでいない箇所はどこか目で分かる部分もありますし、内容をうまく理解できず読み返したい場合でも、簡単に記事を振り返ることができます。記事全体の印象を大きくまとめる役割持っていると言えます。
目次の作成が可能となる
見出しを参考にして、目次を作成することができます。目次作成に関しては2種類あります。
目次作成方法の種類
・導入しているWordPressのテンプレートやブログサービスが自動的に挿入してくれる場合
・自身で見出しを考案して、自身で記事内へ挿入する場合
目次の形などは、この記事の冒頭に挿入された目次を参考にしていただいても分かりやすいかもしれません。
ブログの見出しを作成するコツ
続いては、実際に見出しを作成していく上でのコツを解説していきます。ポイントを押さえることで誰でも的確な見出しを作成することができます。
見出し作成のポイント
・SEOを意識した見出し作成
・検索キーワードを入れる
・関連キーワードを入れる
・文章にしない
・シンプルな言葉を使う
・数字などを使い具体性をもたらす
ポイントはSEOを意識しながらも、シンプルで分かりやすい見出しにすることです。
SEOを意識した見出し作成
SEO対策の1つとして重要となるのが、見出しに狙っているキーワードを入れ込むことです。h1で指定するタイトルやh2、h3で指定する各見出しには、設定したキーワードを入れることがSEO対策として重要視されています。
キーワードにも2種類あり、以下説明するキーワード2種類をうまいく使い分けながら見出しへ挿入できると、SEOとしての効果が期待できます。
検索キーワードを入れる
この検索キーワードとは、執筆しようと思っている記事で一番狙いたいキーワードになります。
例えば、狙いたいキーワードが「車 購入」の場合、このキーワードを記事内の見出しに入れることを意識しなければなりません。
見出しの例
・車を購入する時に必要な書類
・車を購入する時の注意点
・車を購入するために知っておきたい知識
ブログの見出し内に検索キーワードを入れ込みましょう。特に、h2見出しにこの検索キーワードを必ず入れるようにしてください。
関連キーワードを入れる
関連キーワードは検索キーワードに関連したキーワードのことを指します。こちらはGoogleの検索窓で実際に打ち込んでみると出てきたります。
「車 購入」をGoogleの検索欄に打ち込んでみると
- 車 購入 リース
- 車 購入 新車
- 車 購入 費用
- 車 購入 書類
- 車 購入 中古
といった関連キーワードが並びます。これらの関連キーワードを見出しの中に組み込むことで、SEO対策としてさらなる効果が期待できるとされています。
こちらの関連キーワードに関しては、h2見出しで検索キーワードと絡めながら入れるのも良いですが、一般的にはh3見出しに入れ込むことが多いです。
h2見出しは重要視される見出しであるため、本当に軸としたいキーワードをh2見出しで強調させ、h3見出しでそのキーワードを後押しするように詳しく内容を掘り下げるといった形が自然な構造となります。
文章にしない
記事作成に慣れていない頃は、見出しの部分を長く書いてしまい、まるで文章かのようになってしまうことがあります。
見出しは基本的に文章を要約する役割であったり、書かれていることが何かを簡単に伝えるといった役割を担っていますので、文章のようになってしまわないように注意しましょう。
シンプルな言葉を使う
文章にしないことと併せて、できるだけシンプルな言葉を意識すると、より的確な見出し作成を行うことができます。
検索キーワードや関連キーワードを入れることを意識しながら、無駄な言葉を省き、わかりやすい見出し作成を行なっていきましょう。シンプルな言葉を意識していくと、自然と見出しの内容を要約する表現になってきます。
数字などを使い具体性をもたらす
より的確な見出し作成のコツとして、数字を用いて具体性をもたせるのも一つの手です。
統計や正式発表されている正しいデータを基にした数字の使用だけでなく、「車を購入するために気をつけておきたいポイント5つ」といったような数字の使用もかなり効果的です。
そうすることで、ブログに書かれている内容をより具体的に理解しやすくなります。
正しいブログの見出し作成方法
ここからは実際に見出し作成を行なっていく上での、より具体的な部分に話を移していきます。ここまでお伝えしてきた内容をより実践的に解説している部分もありますので、さらに理解を深めていきましょう。
大きく以下の4つに分けて解説します。
- 見出しの順番を知る
- 見出し作成の良い例・悪い例
- 見出し作成の注意点
- 見出しのデザインを変更する方法
見出しが整理されていると、本文のライティングもスムーズに行うことができます。
見出しの順番を知る
SEOとしての順番も大切ですが、記事全体としての内容を構築するといった意味でも、見出しの順番は大切です。
検索するユーザー目線に立って、どんな内容が書かれていたら嬉しいのかを考えると作成しやすいかと思います。
よくある見出し構成の形
・記事の最初に近いほど、前提知識や意味など基本となることを詳しく記述
・その基本部分を含めて、具体的な方法やより深い内容を伝える
・後半部分で注意点といったポイントを伝えさらに深める
キーワードによっては、特にアフィリエイトサイトをはじめとしたサイトにおいて、この順番を無視した構成で記事が作られていることが多々あります。そのような構成では本文のライティングにも一貫性がなくなることでユーザーの離脱率も上がり、商品購入の契約へたどり着かないことがほとんどでしょう。
適切な記事構成の流れで商品をセールスしたほうが、より効果的な結果を得られるといえるでしょう。
見出し作成の良い例・悪い例
ここまでの内容を基に、実際の正しい見出し例と悪い見出し例を解説します。
「車 購入」を例に見出しを作成します。
h2: 車を購入する前にやるべきこと
h3:予算を決める
h3:ボディータイプを決める
h4:SUV
h4:クーペ
h4:セダン
h4:…
h3:メーカーを決める
h3:中古か新車かを決める
h2:車を実際に購入する時の流れ
h3:まずはディーラーに相談して車を決める
h4:ディーラーのおすすめ
h3:必要な書類を用意する
h4:住民票
h4:車庫証明
h4:…
h3:契約を行う
h3:納車
h2;車を購入際の注意点
h3:事故歴のある中古車に注意
h3:新品購入時のメーカーオプションに注意
h3:安すぎる中古車は故障率が高い
h2:まとめ:車を購入する方法や注意点まとめ
h2見出しに関しては大見出しといった扱いであるため、h3の次にh2見出しがくるといった流れであっても、問題ありません。
見出し作成の注意点
具体的な見出し作成方法や正しい例も参考にしながら、見出しを作成する際の注意点を解説します。
見出しの順番を間違えない
見出しの順番は絶対に間違えないようにしましょう。文章の記事内容として順番を前後してしまうならまだ問題はありませんが、タグの順番を間違えてしまうとSEO的に大きな不利を背負ってしまいます。
- タグは基本的にh2→h3→h4といったよう小さい数から使用する
- h1タグを文章中には使用しないようにする
このルールに沿って執筆を行えればSEO的にも良いことに加え、きちんと階層分けができるので、自然と分かりやすい記事の構成を作っていくことも可能となります。
デザインや雰囲気で見出しを使用しない
こちらはタグの順番にもかなり関係してくるのですが、サイトをはじめたばかりの頃はどうしても豊富な見出しにテンションが上がってしまったり、単純に見出しとしての役割を理解してないことから、デザインだけで見出しを使ってしまうことが多々あります。
「このh2のデザインすごく好き!」といった感情だけで判断して見出しを使用してしまうと、先ほどからお伝えしているタグの順番がバラバラになってしまいます。
最後に詳しく解説しますが、見出しのデザインはCSSというプログラミングコードを書き加えることで変更できますので、デザインでの判断はせず正しい使い方を守るようにしてください。
長くても30文字程度
見出しの長さの目安は30文字以内での作成がベストです。
長すぎてしまうと見出しのデザインが崩れてしまったり、先にもお伝えした“文章のような見出し”となってしまうため、ユーザーの頭に内容が入りにくくなるといった問題が発生します。
デザインが崩れると見辛いですし、文章のようになっても理解しづらいので、30文字以内を目安に出来るだけ短くキャッチーな見出しを設定しましょう。
見出しのデザインを変更する方法
見出しのデザインは好みのデザインへ変更することが可能です。
CSSと呼ばれるデザインを表示するためのプログラミングコードを編集することで、大きく形を変えたり、色の変更までも行うことができます。実際のデザインコードはネット上にたくさん公開されています。
CSSに慣れてくると自分での編集も行うことができますが、慣れるまでは様々なサイトで公開されているコードを使用するので十分かと思います。
WordPress、はてなブログの場合
WordPressとはてなブログは変更方法が似ています。
WordPressの場合は、ダッシュボードメニューの「外観」→「カスタマイズ」→「追加CSS」を開くと専用の記述スペースが開き、そこに使用したいCSSコードを入力すると完了です。
はてなブログの場合は、ダッシュボードメニューの「デザイン」→「カスタマイズ」→「デザインCSS」の順番に開いていきWordPress同様、デザインCSSに用意された記述スペースに使用したいCSSのコードを入力すると完了です。
ameba blogの場合
アメーバブログの場合は、「ブログ管理画面」→「デザインの設定」→「CSSの編集」と開いていくと、記述スペースが表示されます。
こちらの一番最後の部分に使用したい見出しデザインのCSSを入力して保存すると見出しが変更されます。
まとめ:ブログの見出しの必要性と正しい作成方法
今回は、ブログやオウンドメディアの見出しの必要性や正しい作成方法について解説しました。
内容を改めてまとめると
- 見出しは6種類あり、タグで指定して使用する
- 記事をわかりやすくしたり、見やすくできる
- Googleの検索エンジンへ大事な内容を伝えられる
- 目次が作成可能に
- SEOを意識し、できるだけシンプルな見出しにする
- ユーザーが求める情報に合わせた順番を意識する
- タグの順番をきちんと守る
- h1タグを文章内で使用することは避ける
- デザインで見出しを選ばない
記事をよりわかりやすくするだけでなく、検索順位の上位表示を狙っていくためにも重要なSEO対策の一つでもあります。正しい見出しを作成して、より高いクオリティの記事を執筆できるよう、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。