WixでSEO対策を行い上位表示を狙う方法|Wixのメリット・デメリットとは
当記事では、Wixの特徴やWIxで制作したサイトでSEO対策を講じて上位表示を狙う方法を解説します。
自社サイトをWIxで制作した企業のなかには、「Googleなどの検索エンジン上で自社サイトが上位表示されない」というケースに直面している企業もいるのではないでしょうか。
Wixは簡単にサイトを制作できるメリットがある反面、SEO対策がしにくいというデメリットを有しています。正しい方法でSEO対策を講じなければ、WIxで制作したサイトを上位表示させるのは困難です。
当記事を読めば、Wixで制作したサイトに必要なSEO対策を理解でき、自社サイトを上位表示できる可能性が高まります。SEO対策を進めてサイト流入数や問い合わせ数を増やしたい担当者は、ぜひ参考にしてください。
Wixとは
Wixとは、専門的な知識がなくてもサイトを制作できるツールです。世界180ヵ国以上で普及しており、基礎的な設定をしてサイトを公開するのみであれば無料で利用できます。Wixの主な特徴は次のとおりです。
ここからは、各特徴について詳しく解説します。
簡単にサイトを作ることができる
Wixは簡単にサイトを制作できる点が魅力です。WordPressなどでサイトを制作する場合、HTMLやCSSをはじめとした専門的な知識が必要になります。
しかしWixでは、業種・必要な機能などを選択するだけでサイトを自動生成してくれます。ほかにも、テンプレートなどを用いることでデザイン性にこだわることも可能です。Web制作会社と遜色ないデザインのサイトを作れる部分はWixならではの特徴です。
基本的なSEO対策に対応している
Wixで制作したサイトは、基本的なSEO対策に対応しています。そのため、サイトをうまく活用していけば、検索エンジン上から見込み客の獲得に繋げられる可能性があります。
Wixでは主に次のようなSEO対策が適用されています。
- 検索エンジンに対応したサイトの基礎構造の作成
- メタタグの管理
- 構造化データのカスタマイズ
- URLのリダイレクト管理
- Googleサーチコンソールとの連携機能
なかには、有料プランでしか対応していないSEO対策もありますが、無料プランでも基本的なSEO対策は可能です。WixでできるSEO対策については、記事の後半で「無料のSEO対策」と「有料のSEO対策」に分けて解説します。
料金プラン
Wixでは、無料版とプレミアムプラン(有料プラン)の2つが用意されています。プレミアムプランでは「ホームページプラン」と「ビジネス&Eコマースプラン」の2つがあり、それぞれの料金は次のとおりです。
ホームページプランの項目 | 月額料金 |
---|---|
VIP | 2,700円 |
アドバンス | 1,500円 |
ベーシック | 900円 |
ドメイン接続 | 500円 ※Wixの広告が表示される |
ビジネス&Eコマースプランの項目 | 月額料金 |
---|---|
ビジネスVIP | 3,800円 |
ビジネスプラス | 2,700円 |
ビジネス | 1,800円 |
たとえば、企業がWixでサイトを制作する場合、アドバンス以上のプランを選ぶことがおすすめです。ベーシック以下のプランは、趣味・個人サイトに適しており、企業サイトとして使用する際にはデータ容量に不足を感じる可能性があります。
決済機能や予約機能などを使用したい場合は、ネットショップ運営に必要な機能を揃えたビジネス&Eコマースプランを選ぶとよいでしょう。
WixのサイトはSEO対策には向いていない4つの理由
WixのサイトはWordPressで制作したサイトよりもSEO対策に向いていないと言われています。SEO対策に向いていない理由は次のとおりです。
ここからは、WixのサイトがSEO対策に向いていない理由を詳しく解説します。
無料版は制限が多くて利用しづらい
Wixのサイトを無料版で運用する場合、制限が多くて利用しづらいという欠点があります。サイトを利用しづらいとSEO対策に向けた最適な施策を講じることができず、サイト単体だけでなく各ページの順位を上げるのが難しくなります。
無料版のWixのサイトが利用しづらい理由は、次のとおりです。
- マーカーなどの装飾が使いづらい
- デザインのテンプレートを途中で変更できない
- データ容量が少ない
- バックアップ機能がない
SEO対策において「データの容量が少ない」という点は痛手となります。
Wixの無料版でサイトでは、データ容量が500MBしか用意されていません。データ容量が少ないと、コンテンツマーケティングで使用する記事を成果が出る本数まで公開できない可能性が高いと言えます。
中途半端にしか施策を講じることができず、自社サイトの目標に掲げたサイト流入数・問い合わせ数などの実現が難しくなります。
コンテンツマーケティングとは、ユーザーが抱える不安・悩みなどを解決するコンテンツを作成し、潜在顧客や見込み客などに自社の商品・サービス・価値などを知ってもらうマーケティング手法のことです。
幅広い層にアプローチできるマーケティング手法であり、サイト流入数や問い合わせ数の増加を目指す際に欠かせません。
サイトの表示速度を上げにくい
Wixはサイトを制作しやすい反面、サイトの表示速度を上げにくいことからSEO対策に向いていません。近年のSEOでは、ユーザーの利便性を高めるためにサイトの表示速度の速さが求められます。
ユーザーは表示速度が遅いサイトに対してストレスを感じてしまい、離脱する機会が多くなります。ユーザーが離脱しやすいサイトについてGoogleなどの検索エンジンは、質の低いサイトだと判断するため、SEOでの評価が上がりにくい傾向です。
サイトの表示速度を上げる際は、不要なHTMLやCSSなど省いて読み込みやすいサイト設計にする必要があります。しかし、WixではHTMLやCSSを調整してサイトの表示速度を改善できないため、SEO対策に適していないと言われています。
無料プランはサブドメインになる
Wixの無料プランを利用する際は、サブドメインでサイトを作ることになります。
サブドメインとは、「〇〇.com」のような独自ドメインをベースとして任意で作成できる「◇◇.〇〇.com」のようなドメインのことです。
サブドメインは独自ドメインから派生したドメインになるため、オリジナルのドメインとしてGoogleなどの検索エンジンに評価してもらえません。
サブドメインで作られたサイトは、独自ドメインのサイトよりもオリジナル性が低いと検索エンジンから評価されやすい傾向です。SEOで評価を受けるためには、他のサイトと比べてオリジナル性が求められます。
Wixの無料プランで制作したサイトは、サブドメイン扱いになるかつ多くのユーザーが同じようなテンプレートを使用してサイトを作るため、サイトの中身でオリジナル性を出すことが難しいでしょう。
検索エンジンから類似しているサイトだと判断されやすいため、Wixの無料プランで制作したサイトはSEO対策には向いていません。
WixからWordPressへ移管する際に作業量が膨大となる
Wixで制作したサイトをWordPressへ移管する場合、作業量が膨大になります。特に、コンテンツマーケティングなどで記事を大量に制作している場合、サイトを移管するだけで数日かかることも珍しくありません。
WixからWordPressへ移管する際に作業量が膨大になる理由は、サイト内にあるコンテンツの移管をすべて手作業で行う必要があるためです。
ほかにも、WixのサイトからWordPressのサイトへ移管する場合ドメインの変更を伴うことから、これまで積み上げてきたSEO対策やサイトの評価が無駄になる恐れがあります。
Googleなど検索エンジンは運営期間が長いサイトを「信頼できる」と評価し、上位表示させる傾向があります。サイトの移管を行うと運営期間がリセットされ、今まで培ってきたサイトの信頼性を失いかねません。
一からサイトを育て直す必要があるため、SEOで成果を出したい場合は、Wixを使うよりもWordPressでサイトを立ち上げることがおすすめです。
無料のSEO対策11選
Wixのサイトでできる無料のSEO対策は下記のものがあります。
- タイトルタグを設定する
- メタディスクリプションを設定する
- canonical(カノニカル)タグを生成する
- サイトをSSL化する
- ドメイン(URL)を設定する
- 画像のaltタグを設定する
- サイトマップを登録する
- モバイル(スマホ)ファーストにする
- ロングテールキーワードを狙って記事を作成する
- ユーザー目線で有益な情報を発信する
- 無料のWixアプリを活用する
ここからは、無料でできるSEO対策について詳しく紹介します。
タイトルタグを設定する
Wixで制作したサイトでできるSEO対策として、タイトルタグを設定することが挙げられます。
タイトルタグとは、特定のページのタイトルを設定できるタグです。
設定したタイトルは、検索エンジンがページの内容を把握したり、ユーザーに興味関心を与えたりするため、SEOに大きく影響します。
タイトルタグに関する詳細はこちら
SEO対策の一環で記事を制作する際は、上位表示をさせたいキーワードをタイトルタグに含めることが大切です。たとえば、「SEO対策」というキーワードで上位表示を狙いたい場合、タイトルタグに「SEO対策〜」を含めると良いでしょう。
また、タイトルタグを設定する際は、ユーザーが思わずクリックしたくなるようなタイトルにすることも重要です。キーワードを盛り込んだだけのタイトルではユーザーに興味を持ってもらえません。
記事で発信する内容が充実していたとしても、ユーザーにクリックしてもらえなければ、SEOで評価を受けることが難しくなります。
ユーザーが思わずクリックしたくなるタイトルにするには、「ユーザーの悩みが解決できる内容だと伝えること」「数字などを活用してキャッチーな印象を与えること」が求められます。
メタディスクリプションを設定する
WixのサイトでできるSEO対策のなかに、メタディスクリプションを設定することがあります。
メタディスクリプションとは、タイトルの下側に表示されるページの要約文のことです。
下記の画像を参考にすると、「検索エンジンからサイトに訪れる人を〜」がメタディスクリプションに該当します。
メタディスクリプションに関する詳細はこちら
メタディスクリプションを設定することで、直接的なSEO効果を期待できるわけではありません。メタディスクリプションはページの要約文であるため、設定しておけばユーザーの興味関心をひくことが可能です。
ページについて興味関心を持ってもらえれば、クリック率の向上が期待できます。クリック率が高いページは質の高いページだとGoogleなどの検索エンジンに評価してもらえるため、メタディスクリプションは間接的にSEO効果をもたらします。
クリック率を高めるメタディスクリプションにしたい場合は、ページの内容を端的にわかりやすく伝えることが大切です。Wixで制作した記事にメタディスクリプションを設定する際は、次の手順で行います。
- 記事制作画面で「SEO」を開く
- そのなかにある「SEOベーシック」を選択する
- 「メタディスクリプション」という項目でメタディスクリプションを入力する
canonical(カノニカル)タグを生成する
Wixのサイトでは、canonical(カノニカル)タグを生成してSEO対策を講じることも可能です。
canoninalタグとは、サイト内で似たようなページ・コンテンツのURLが存在する際に評価してほしいURLを検索エンジンに伝える役割を持つタグです。
サイトの規模が大きくなってきたときに用いるケースがあります。
canoninalタグが適切に生成できていない場合、ページの評価が分散したり、Googleなどの検索エンジンからペナルティを受けたりする可能性が高まるでしょう。
ページの評価が分散するというのは、似たような情報を発信した記事Aと記事Bがある場合、検索エンジンがどちらを評価すべきか判断できず、記事Aと記事Bを中途半端な評価になることを意味します。
ページ単位で評価が分散すると、ユーザーにとって有益な情報を発信しても上位表示を狙いにくくなります。
検索エンジンがペナルティを下したサイトは、検索結果に反映されにくくなる・検索順位が下がるなどの被害を受けることが一般的です。サイト運営の妨げになるため、検索エンジンが掲げているルールに準ずることが大切です。
Wixで制作したサイトは、canoninalタグが自動生成されます。サイト運営を始めた初期の段階で、特別必要になる設定などはありません。
サイトをSSL化する
WIxのサイトに関係なくSEO対策をする上で、サイトをSSL化することは欠かせません。
SSL化とは、インターネット上で取り交わされる情報を暗号化する技術のことです。データを傍受されたり、ハッキングされたりすることを防ぐ役割があります。
Googleではユーザーが安心して利用できるサイトを上位表示させる傾向にあり、サイト運営者に対してSSL化を推奨しています。
WordPressでサイトを制作する場合は自分でSSL化の設定をする必要がありますが、WIxのサイトでは立ち上げた段階でSSL化になるため、サイト制作が初めてという方でも安心です。
ドメイン(URL)を設定する
WIxのサイトをSEO対策する場合、ドメイン(URL)を設定する必要があります。Googleをはじめとした検索エンジンは、サイト内のコンテンツ情報だけでなくURLからもサイトのことを評価していると言われています。
たとえば、URLに「animal」と含まれているにもかかわらず、サイト内で発信する情報が日用家電などに偏ってしまうと、検索エンジンから評価されにくくなる恐れがあるという意味です。
URLとコンテンツ内容の関係性は明確になっていませんが、SEO評価を高めたい場合はコンテンツ内容と一致したURLを設定することをおすすめします。
また、後ほど解説しますが有料プランで独自ドメインを取得することも、SEO効果を高める施策として有効です。
画像のaltタグを設定する
画像のaltタグを設定する方法でも、SEO対策を講じられます。
altタグとは、Googleなどの検索エンジンにサイト内へ掲載する画像の情報を伝える役割を持つタグです。
altタグはHTMLで設定することが一般的です。
ユーザーのなかには、画像検索からサイトへ訪れるユーザーも一定数存在します。altタグで画像の情報を検索エンジンへ伝えておけば、特定のキーワードで画像検索した際に上位表示を狙えるため、サイト流入数の獲得を期待できるでしょう。
altタグを設定する際は、画像の情報を端的に記すことが大切です。たとえば、下記のような画像であれば「パソコンで仕事をする男性」というように、2〜3つ程度のキーワードを含めて簡単に画像の解説をします。
WIxのサイトで記事を制作する際は、次の手順でaltタグを設定します。
- 記事制作の画面にある左のバーから「追加」を選択する
- そのなかにある「画像」を開く
- フォルダー内にある特定の画像を選択する
- 画像選択した際に右側へ表示される「タグ」でaltタグを設定する
サイトマップを登録する
SEO対策のなかには、サイトマップを登録する施策もあります。
サイトマップとは、サイトの構成を一覧で記載しているページのことです。
サイトマップの役割は、Googleなどの検索エンジンだけでなくユーザーにどのようなページがあるのかをわかりやすく伝えることです。
検索エンジンにとってはサイトを巡回しやすくなる、ユーザーにとっては目的のページに辿り着きやすくなるなどの効果があります。
検索エンジンがサイトを評価する際は、サイト内を巡回してどのような情報が公開されているのかを精査します。サイトマップがない状態では、効率的にサイトを巡回してもらえず評価してもらいたいページまで検索エンジンがたどり着けません。
サイトを巡回する効率が下がると、その分、SEOで評価してもらいにくくなります。結果として、制作した記事が検索結果に反映されるまで時間がかかるケースが少なくありません。
Wixのサイトでは、サイトマップが自動的に作成されるように仕組み化されています。どのようなサイトマップが作成されているのかを調べたい場合は、検索エンジンで「(ホームページのURL)/sitemap.xml」と調べると、サイトマップのコードを確認することが可能です。
モバイル(スマホ)ファーストにする
近年はスマートフォンでサイトを見るユーザーが増えているため、WIxでサイトを制作する際はモバイルファーストにする必要があります。
モバイルファーストとは「モバイルフレンドリー」とも呼ばれる、スマートフォンでも閲覧しやすいページを作成することを意味します。
2015年4月中旬に行われたアップデートでスマートフォンに対応していないサイトは、上位表示を狙うことが難しくなりました。
モバイルファーストを意識したサイトにしたい場合、次の項目を押さえておきましょう。
- スマートフォンの画面サイズに合う画像を選定する
- サイトの上部へ「サイト内検索」を導入する
- ページ移動が少ない構成にする
基本的には、スマートフォンでサイトを閲覧したユーザーが「見にくい」「不便」と感じないサイト設計にしておけば、モバイルファーストへの対応は完了します。
Wixのサイトでモバイルファーストのサイトレイアウトを行う場合は次の手順で行います。
- サイト編集画面の「サイト概要」を開く
- 「ウェブサイト」→「サイト編集」の手順で編集画面へ移動する
- 左上に表示されるスマートフォンのアイコンを選択してページ設定をする
(3)で左上に表示されるアイコンは、下記の画像のようになっています。パソコンで表示されるページを編集したい場合はデスクトップのアイコンを、スマートフォンで表示されるページを編集する際はスマートフォンのアイコンを選びましょう。
スマートフォンのアイコンをクリックすると、次のようなスマートフォンで表示される画面がチェックできます。サイトのレイアウトや画像のサイズなどをチェックし、利便性の高いサイトに調整することが大切です。
なお、パソコンで表示される画面を整えておけば、レイアウトが大幅に崩れることは基本的にありません。
ロングテールキーワードを狙って記事を作成する
Wixで作ったサイトでSEO対策をする場合、ロングテールキーワードを狙って記事を作成する施策が効果的です。
ロングテールキーワードとは、「SEO 施策 種類」のように3つ以上のキーワードから成り立つキーワードのことです。
なお、「SEO」のように1つのキーワードはビックキーワード、「SEO 施策」のように2つのキーワードから成り立つキーワードはミドルキーワードと呼ばれます。
ロングテールキーワードの詳細はこちら
たとえば、「SEO」のようなビックキーワードは検索ボリュームは多いものの、競合サイトが強いため立ち上げて間もないサイトで対策しても上位表示を狙うのが困難です。
一方で、ロングテールキーワードの場合は検索ボリュームこそ少ないですが、競合サイトが少なく上位表示を実現しやすいという特徴があります。
検索ボリュームとは、ユーザーが特定のキーワードを検索エンジンで調べた回数のことです。指定がない場合、1ヶ月あたりの検索回数を指します。
検索ボリュームを調べる際は、キーワードプランナーなどのツールを使うことが一般的です。なお、キーワードプランナーとは、特定のキーワードの検索ボリュームを無料で調べられるGoogleから出されているツールです。
キーワードプランナーを使って検索ボリュームを調べる際は次の手順で進めます。
- キーワードプランナーのページを開く
- 「キーワードプランナーに移動」をクリックする
- 「検索のボリュームと予測データを確認する」を開く
- 検索窓に調べたいロングテールキーワードを入力して「開始」をクリックする
(4)で開始をクリックすると、キーワードの検索ボリュームが次のように表示されます。下記の画像の例では、「seo コンテンツ 作り方」というキーワードの月間平均検索ボリュームが10〜100程度あることがうかがえます。
ロングテールキーワードを用いた記事でサイト流入数を上げるには、キーワード選定が必要になります。キーワード選定に関する詳細は当メディアの別記事で紹介しているため、あわせて確認しておきましょう。(キーワード選定の詳細はこちら)
ユーザー目線で有益な情報を発信する
WIxのサイトでSEO対策をする場合、ユーザー目線で有益な情報を発信することを意識しましょう。そもそも、SEO対策の本質はユーザーの満足度を高めることに尽きます。
ユーザーの満足度を高めるにはサイトの利便性を向上させるだけでなく、ユーザーにとって「ためになった」と思ってもらえる情報の発信が欠かせません。
たとえば、自社が携わる業界の基本情報を発信したり、競合サイトが発信している内容を独自の知見を織り交ぜて記事化したり、業界の最新情報を公開したりすると、ユーザーから有益な情報を発信しているサイトだと認識してもらえます。
ユーザーの満足度が高まればGoogleなどの検索エンジンからも評価してもらえ、上位表示を実現しやすくなります。情報発信をする際は、市場に出回っている情報+αで価値のある情報を提供する意識を持つとよいでしょう。
無料のWixアプリを活用する
WixのサイトでSEO対策する場合、システム的な部分にも目を向ける必要があります。内部のSEO対策を強めたいときは、Wixから出されているSEO対策に関するアプリの導入がおすすめです。
SEO対策に力を入れたい場合は、下記で挙げる3つの無料アプリを活用しましょう。
以下では、各アプリの特徴を簡単に紹介します。
Wix SEO Wiz
Wix SEO Wizは、特定のアプリをダウンロードしなくてもWixのサイトに実装されているSEO対策ツールです。SEOに関するレポートの作成やレポートから抽出したSEO対策の実施、SEOに関する成果の確認などをする際に利用できます。
Rabbit SEO Traffic Booster
Rabbit SEO Traffic Boosterは、サイトのトラフィックを増やすために活用できるアプリです。SEOに関するデータの分析や対策したキーワードの追跡、競合サイトの調査などができます。
WEB-STAT
WEB-STATは、サイトに訪れたユーザーの情報をライブ観察できるアプリです。具体的には、サイトに訪れたユーザーの履歴・閲覧場所・滞在時間などを調べられます。
有料のSEO対策4選
Wixのサイトでできる有料のSEO対策として、下記の4つが挙げられます。
ここからは、有料のSEO対策を詳しく紹介します。
独自ドメインを取得する
WIxのサイトでできる有料のSEO対策として、独自ドメインの取得が挙げられます。多くのメリットを得られる施策になるため、SEO対策にお金をかける場合ははじめに取り組むべき項目です。独自ドメインを取得すると、次のようなメリットが得られます。
- サイトの信頼性が高まる
- サイトが資産になる
- サイトをユーザーに覚えてもらいやすくなる
無料版で利用できるサブドメインでサイトを運営する場合、ユーザーによっては不信感を覚えます。一方で、独自ドメインを取得していれば安心できるサイトだとユーザーに思ってもらえやすく、信頼性が高まるでしょう。
独自ドメインを取得すると、サイトを資産として育てやすくなります。独自ドメインを取得するとサイトの自由度が高まり、自由にカスタマイズしやすくなります。また、サイトを移管する際に検索エンジンから今まで受けてきた評価を引き継げる部分も魅力です。
独自ドメインを取得した場合、サイトをユーザーに覚えてもらいやすくなることもメリットです。サイトのURLを短くまとめることができ、どのようなサイトなのかを一目で伝えやすくなります。
WIxのサイトで独自ドメインを取得する際の手順は次のとおりです。
- Wixの左側にあるダッシュボードの「設定」を開く
- 「ドメイン」を選択する
- 設定したいドメインを検索窓に入力して「接続」を押す
- 表示されるドメインのいずれかを購入する
(3)までいけば、次のような画像の画面まで辿りつけます。ドメインを選ぶ際は、自社サイトに合ったものを選択するとユーザーに覚えてもらいやすくなるでしょう。
Googleアナリティクスと連携する
Wixのサイトで独自ドメインを取得すると、Googleアナリティクスと連携できます。
Googleアナリティクスとは、自社サイトのアクセス状況を調べたり解析できたりするツールです。
SEO対策を進める上で必要な情報を集められるツールのため、導入することが必須です。
WIxで作ったサイトとGoogleアナリティクスを連携させると次のようなメリットを得られます。
- 無料で利用できる
- サイトの解析に必要なさまざまな情報を得られる
- Googleから提供されるデータのため信頼できる
GoogleアナリティクスはGoogleから出されている無料のツールです。サイトの解析に必要な情報を網羅でき、たとえばサイトへ訪れたユーザーの人数・滞在時間・直帰率など調べられます。
データの提供元がGoogleのため、外部のツールで算出できるデータよりも信頼できる点もGoogleアナリティクスのメリットです。
Googleアナリティクスで得た情報は、需要の高い記事の作成やリライト時に役立ちます。SEO対策会社でもGoogleアナリティクスから得た情報をもとに施策を講じることが基本です。
GoogleアナリティクスはSEO対策に力を入れる際に欠かせないツールのため、サイト流入数や問い合わせ数を増やしたい企業は必ず導入しましょう。
Googleサーチコンソールと連携する
独自ドメインを取得した際は、Googleアナリティクスの導入と同様にGoogleサーチコンソールも連携させておきましょう。
Googleサーチコンソールとは、Googleが提供するユーザーがどのようなキーワードでサイトに訪れたのかを調べられるツールです。
Googleアナリティスクと同じく、SEO対策に力を入れたい場合は導入が必須です。
Googleサーチコンソールを利用すると、次のようなメリットが得られます。
- 対策したキーワードの検索順位やクリック数、表示回数などを確認できる
- サイトで起こっている問題を把握できる
- どのようなサイトからリンクされているのかを調べられる
GoogleサーチコンソールはGoogleアナリティクスとは異なり、ユーザーがサイトに訪れる前の情報を取得できる点が強みです。また、サイトで起こっている問題の把握や外部のサイトからリンクされている状況を調べられる部分も特徴として挙げられます。
SEO対策で成果を出すには、GoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールで得られる情報を活用する必要があります。独自ドメインを取得した際は、Googleサーチコンソールも連携させることが大切です。
有料のWixアプリを活用する
WixのサイトでSEO対策する際は、有料のWixアプリを活用することも欠かせません。有料のアプリは数こそ少ないものの、WIxのサイトであればDeepcrawl for Wixの利用がおすすめです。
Deepcrawl for Wixは、自動でサイトの課題・問題点を見つけてくれる有料のアプリです。サイト内で起こっている問題点に優先順位をつけてくれるため、どの問題から着手すればよいのかが明確になります。
Deepcrawl for Wixではチームでタスク管理できるため、サイト運営担当者が複数人いる場合は導入すると作業の効率化を図れます。
自社のWixのサイトが検索結果に表示されないときの対応方法
Wixで制作したサイトが検索結果に反映されない場合は、次のような対策をとりましょう。
以下では、サイトが検索結果に反映されないときの対処法を解説します。
インデックス登録をリクエストする
自社サイトが検索結果に表示されない場合は、Googleサーチコンソールでインデックス登録をリクエストしましょう。
インデックスとは、Googleなどの検索エンジンに自社サイトの情報を登録することを指します。
インデックスできていなければ、有益な情報をいくら発信しても検索結果に反映されません。
Googleサーチコンソールでインデックス登録する際は、次の手順で進めます。
- Googleサーチコンソールのダッシュボードにある「URL検索」を開く
- 検索窓にインデックスされているかを調べたいURLを入力する
- 表示された画面で「インデックス登録をリクエスト」を押す
インデックス登録が完了するまでには数分かかることが一般的です。インデックス登録が完了すれば、次のような画像が表示されます。
インデックスされているか確認する
自社サイトの名前を検索しても、検索結果に反映されない場合はGoogleを活用してインデックスされているのかを確認してみましょう。なお、サイトを公開して数日では検索エンジンにサイトを見つけてもらえていない可能性が高くインデックスされません。
3ヶ月から半年ほど経過しているにもかかわらず、検索結果に反映されない場合はインデックスされていない可能性が高いでしょう。
Googleを使って自社サイトがインデックスされているのかを調べる際は、検索窓に「site:+自社サイトのURL」で検索をします。サイトがインデックスされていれば、次の画像のように検索したURLを含むページが検索結果として表示されます。
一方で、サイトがインデックスされていないときは、下記の画像のように検索結果が0件となります。インデックスされていない場合は、Googleサーチコンソールでインデックス登録をします。
SEO対策でお困りの方はウェブココル株式会社まで
WixはWeb制作に関する専門的な知識がなくてもサイトを制作できるツールです。サイトを手軽に制作できる反面、サイトをアレンジしにくくSEO対策には向いていないと言われています。
WixのサイトでSEO対策をする場合、タイトルタグやメタディスクリプションの設置、サイトマップの登録など基本的な部分を行います。SEO対策に力を入れる場合は独自ドメインを取得し、Googleアナリティクス・Googleサーチコンソールの連携が必須です。
自社サイトのSEO対策にお困りの担当者は、ウェブココル株式会社へご相談ください。ウェブココル株式会社では、現場で培った経験・実績をもとに、お客様のサイトに適したSEO対策を提案したり施策を講じたりします。
これまでにさまざまなサイトでサイト流入数の増加やブランディングの向上を実現した実績があります。「現在進めている施策が正しいのかわからない」「SEO対策で何からすべきか迷っている」という担当者は、ウェブココル株式会社へお問い合わせください。