転職をスムーズに進めるためには気を付けるべき事があります。
ここでは転職活動において知っておきたい4つの心得について知りましょう。
今いる会社の人間に転職活動の事を知らせない
転職活動を始めてみてもすぐに結果が出る事は多くありません。
多くの場合は数か月にわたり業界や企業の事をリサーチして、面接や職務経歴書を準備します。
このように活動はそれなりに期間を要するもので、今の会社に籍を置きながら転職活動をしていく事になります。
その時に注意するべき事は会社の上司や同僚に対して活動中である事を告げないようにする事です。
彼らは会社を出ていく人間に対して色眼鏡で見てしまう事も多いからです。そのため、今の業務に支障が出てきます。
しかもたった1人だけ、と信頼している人に打ち明けてしまうとそれは結局上司や役員に伝わるものです。
その点は理解しておきましょう。
会社のパソコンで転職活動はNG
昼休み中や残業している時、周囲に誰もいない事を確認して、業務用パソコンで転職サイトを見る事もあるでしょう。
しかし、これはやめておくべきです。
業務用パソコンでのWebサイト閲覧履歴やメールの送受信履歴などをチェックしている会社は意外に多いのです。
そこに転職や求人などのキーワードが含まれていると怪しまれます。
特に転職そのものをどうしようかと迷っている時に、不用意にこのような行動をすると自分の評価を損ねる可能性があるのです。
転職活動用のツールは私物にする方がいいでしょう。
家族を説得する
すでに結婚している男性の場合は妻に転職活動をしている事をどのように打ち明けるべきでしょうか。
そのやり方は職場結婚であるかそうでないかにより違います。
職場結婚の場合なら妻も夫の状況を多少は理解しています。
何年後にどこまでキャリアを伸ばす事ができるのか、ある程度は想像ができるでしょう。
それならば、事前に相談しながら進めていくのも一つのやり方です。
一方で職場結婚でない人の場合はどうでしょうか。
このような人の場合は普段から自分のキャリアについて細かく説明している人は少ないです。
そこでいざ転職を告げられた妻が不安になるのは当然です。
「うまく転職できるのかな」「給料アップを望めるのかな」などのすぐには返答できないような質問をしてくる事もあるでしょう。
この時代において給料が上がる転職などなかなかないのが実情です。下がる事だって十分あるのです。
といってその旨を伝えれば、反対されるのは当然です。
このような場合では自分の考えを丁寧に説明する事が大事です。
自分の業種の現状、その中での自社のポジション、さらにはその中での自分のポジションについてなどです。
「この先、業種も会社も決して安泰とは言えない。だからもっと将来の明るい場所を選びたい。一時的に給料が落ちても中長期的には有益で、家族のためにもその方がいいと思う。できればサポートして欲しい」ここまで言えればいいでしょう。
ブラック企業に関して
ブラック企業に関してはよくニュースなどでも取り上げられています。
その意味するところはいろいろですが、要は職務環境が劣悪な会社という事です。
勤務時間が長くて収入が安定していなかったり、職場環境が暴力的であったり人事評価が恣意的で昇給や昇進が不安定であったりなどという事がよく挙げられます。
そこで重要になる事は評価は人により違う事です。それなりの勤務時間を働いてそれなりの給料をもらう事を大切にする考え方もあるでしょう。
また激務であったとしても自分のキャリアや自己形成に有益だと思える根拠があるならば、ネットなどの評価は関係ないという人も多いです。
自己の尊厳や生命まで脅かされるのでは困りますが、そのような企業は巷で言われているほどは多くありません。
さらに言えばブラックと言われている企業はこの先もずっとブラックであり続ける事は難しいでしょう。
会社には自浄能力があるので、いき過ぎた理不尽な労働環境ではいずれは声を挙げる人が出てきます。
それに対して賛同する人が多いなら環境は変わっていきます。
また退職者が労働監督署などに訴える事により、未払い残業代の支払い命令などを受ければ、今後はそのような事をしなくなります。
ブラック企業であり続けるのは難しいのです。
また、本当のブラック企業は周囲に知れています。
同業他社や人材ビジネス業界の人であれば多くの場合知っています。
「あの会社に10年もいたのか、きっと気持ちも強くて体も丈夫なのだろう」と相手企業に高い評価を受ける事もあります。
逆に今の自分がどれだけ不遇を受けているのかを面接などでアピールする人もいます。
しかし、そのような人は評価が下がります。転職活動においての注意点もいろいろです。
家族を説得しないといけないですし、ブラック企業の事も気にしないといけません。
また転職活動中である事を会社の人間に知られては社内での評価に響きます。
十分に注意して転職活動をする事が大事なのです。
さいごに
退職後の転職先が決まっている場合は、あとは円満退職を目指して引き継ぎに全力を注ぎましょう。まだ転職先が決まっていない場合は、効率的に転職活動をする必要があります。
転職を効率的に進めるには、転職エージェントを利用することをおすすめします。転職エージェントは、転職のプロがあなたの転職をサポートしてくれるサービスです。