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美容外科へ転科した医師が失敗・後悔する理由とは?メリット・デメリットや向いている人の特徴を徹底解説

「美容外科に転科したい」と考えている人は、意外なほどに多いものです。美容外科(を代表とする美容に関わる科全体)は、残業やオンコールが少なく、高い年収が得られやすいからです。

ただ、そのような美容外科への転科でも、失敗してしまう可能性はあります。美容外科への転科を目指すのであれば、美容外科に強い転職エージェントに頼るのがおすすめです。

美容クリニック専門の医師転職エージェントである『美容医師求人ガイド』であれば、美容外科未経験で受け入れてくれる求人も紹介してくれる可能性があります。登録や相談などすべて無料なのでまずは気軽に登録してみましょう!

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美容外科へ転科したいと考える人は多い

「転科」は、非常に大きな決断です。転科をした場合、今までの医師人生と、これからの医師人生が大きく変わってしまうこともあるからです。

このような人生の転機ともいえる「転科」を行った医師1,683人に、医師転職研究所がとったアンケートがあります。

これによれば、転科した医師の転科先として、1位に上がったのは「美容(美容皮膚領域)」でした。2位には「在宅診療」が入っていますが、3位には「美容外科」が単独でランクインしています。

転科の理由はさまざまです。

「年収が稼げる」「オンコールがない」などのように待遇面の話を挙げる人も入れば、「人の死を見なくて良いので精神的に楽」「医療は人の命を救うものであると同時に、人の幸福を作るものだと感じたから」などのように、精神や心に言及した理由もあります。

いずれにせよこのデータは、美容医療領域で働きたいと考える医師が多いことの証左になるでしょう。

出典:医師転職研究所(医師転職ドットコム)「医師は「転科」についてどう思っている?人気の転科先は?」

美容外科への転科が失敗・後悔を招いてしまう理由

美容外科への転科は非常に人気ですが、同時に失敗・後悔をして嘆いている人が多いのも事実です。ここでは、美容外科に転科した人が後悔している理由や、美容外科への転科が失敗に終わってしまった理由を解説していきます。

ひとつずつ解説していきます。 

開業に踏み切ろうとした場合の開業資金が高い

「美容外科医(美容皮膚科医や美容内科医を含む)として、一般的な美容クリニックで働いていこう。また、ある程度ノウハウを掴んだら、その後は開業しよう」と考える人も多いかもしれません。これはこれでもちろん、医師のキャリアを考えるうえで有効な選択肢のうちのひとつです。

しかし雇われて働く場合でも、開業して働く場合でも、そこには常に「お金のリスク」があることは忘れてはいけません。

たとえば2021年には、「クリニックが過去最多ペースで廃業している」というニュースが流れました。また、クリニックのうちの80%が減収に悩んでいるという報告もありました。

さらに難しいのが、「美容外科は開業するのにお金がかかる」という点です。美容クリニックの開業資金は、5,000万円~1億円が相場です。一般内科は高くても8,000万円程度、消化器内科であれば1,000万円程度、精神科にいたってはほぼ自己資金ゼロでも開業できることから考えれば、この数字は非常に大きいといえます。

つまり、「がんばってお金をかけて開業したものの、お客様が続かず廃業になる」というケースもあり得るということです。

出典①:FPSERVICE「クリニックの診療科目別 開業資金・自己資金・年収」
出典②:クリニック開業マガジン「美容クリニックの開業資金はいくら用意すれば経営に集中できる?」

SNS戦略をしっかり練れていないと集客が難しい

X(旧Twitter)などで、美容外科医や美容クリニックがアカウントを取得~発信しているのを見たことがある人も多いのではないでしょうか。

現在は小さなクリニックであっても、自社のサイトを設けていることが多く、SNSもそれと直結されているケースが一般的だといえます。

どれほど技術があっても、知名度が低ければ、だれもそのクリニックができたことを認知さえしてくれません。そのため、クリニックに患者さんを呼び込もうとすると、SNSでの集客や宣伝が必要不可欠です。

なお集客や宣伝は、利益優先ではなく、「有益な情報を発信していく」というスタイルの方が受け入れられやすいでしょう。ただSNSは、始めたからすぐに何十万ものフォロワーがつく、というものではありません。

コツコツまめに配信しなければなりませんし、賛否が分かれるようなことや人が不快感を抱くような事を発信した場合は、炎上のリスクがあります。そして炎上をした美容クリニックは、その評判が著しく落ちるでしょう。このため、SNSの運用においては特段の注意を払わなければなりません。

接客スキルがないと低評価に繋がる場合が多い

美容外科には特に「接客スキル」が求められます。美容クリニックに足を運ぶお客様は、一般的な病院に足を運ぶ層とは明らかに目的が異なります。

後者は健康になるために・命を守るために足を運ぶわけですが、後者はきれいになるために足を運んでくるのです。言ってみれば、美容エステの延長線上にあるものとして、美容クリニックを捉えている可能性もあるのです。

このような人に対して、相手の希望をほとんど聞かず、「あなたに似合う二重はこれだから」「副作用が心配? 大丈夫だよ」「その女優さんの顔になりたい? あなたは骨格からして無理」などのように言っていたらどうでしょう。

多くのお客様は、「この先生からは施術を受けたくない」と判断して、違うところに移る可能性が極めて高いといえます。美容医療は「遅きに失したら命さえも危ぶまれる」といった類のものではないため、お客さんが自由に、時間をかけて、クリニックを選ぶことができるからです。

「思っていたのと違う」というクレームが寄せられて摩耗することも

美容医療の分野は非常に特異な性質を持っています。なぜなら、「美的感覚」というあいまいで個人差が大きいものによって、「成功した」「失敗した」が決められるからです。

もちろん、「だれが見ても、これはあきらかに失敗である」という事例や、「だれが見ても非の打ち所がないきれいな手術である」という事例もないわけではありませんが、「医師から見て完璧な仕上がりであっても、お客様にとっては不満の残る出来だった」ということはよくあります。

そして不満の残る出来だった場合、医師本人にそれが伝えられてやり直しをさせられるのはまだ良くて、電話や本社へのクレームや悪いクチコミといった「だれもが見られる状況」で拡散されてしまうこともあります。

明確な「正解」がないジャンルであるため、美容外科医はこのようなクレームに悩まされやすいといえます。その結果として、自分の医療そのものに自信が持てなくなり、摩耗してしまうケースもよく見られます。

「やりがいがない」と感じる医師もいる

「美容外科医は落ちこぼれである」という考えを持つ人も、医療界にはいます。

  • 美容医療の分野を学ぶ医師がほとんどないこと
  • SNSで、目を引きやすい表現を使って発信していることに抵抗感を持つ人が多いこと
  • ほかの科で許容されない派手な外見の医師が多いこと

などが理由です。

また、医師のなかには、「人の希望を叶えることは、医師としての本質である」としている人もいる一方で、「医師の役目とは、人命救助と健康の維持だ。直接的に人の生命に関わるものではない美容医療領域は、やりがいがない」と考える人もいます。

「美容外科(を代表とする美容医療)」を転科先の候補として考えている場合、「自分は本当に美容外科医に向いているか」をよく考える必要があるでしょう。

美容外科への転科に失敗しないためには?

美容外科への転科に失敗しないための方法として、以下の3つが挙げられます。

それぞれ一つずつ解説していきます。

自身に美容外科への適性があるかどうかをじっくり考える

まず、自分自身に美容外科医としての適性があるかどうかを考えましょう。

美容外科医になることにおいてもっとも重要なのは、「『美』というものにちゃんと関心を持っているかどうか」です。

顔の美醜を気にする・しない は個人の感覚に委ねられるべきことであり、原則として良い・悪いといえるものではありません。

しかし美容外科の場合は、その「美しさ」を取り扱う仕事です。そのため、美そのものに対する高い関心や意欲を持った人でなければ務まりません。

また、顔やボディバランスの理想は、年とともに目まぐるしく変わります。よく言われることですが、1000年前・100年前の「美人」と、現在の「美人」はまったく異なります。そのため、常に新しい情報にアクセスして、「新しい美、流行している美とはどのようなものか」を学んでいく向学心の高さも求められます。

「どんな美容外科医になりたいか」のキャリアステップを意識する

美容外科医になる場合、「自分はこれから先、どのようにキャリアステップを踏んでいくか」を意識することがとても重要です。

これはもともと美容外科医として働いていた人にも必要なものなのですが、転科というかたちでほかの科から移ってくる人にとっては特に重要な要素です。また、「今までは大学病院に勤めていたが、転科と同時に町のクリニックに就職した」という人にとっても考えるべき話のうちのひとつです。

転科をしたり、医局から出たりすると、今までとまったく違う環境下で、今までとはまったく違うステップを歩むことになります。これを意識しないで足を進め始めてしまうと、「どっちにいけばいいのだろう」「何をすればよいのだろう」と、進路で迷子になってしまう可能性が高いといえます。

徹底的に情報収集する

美容外科への転職・転科の場合は、徹底的に情報収集を行うことが求められます。美容外科医になるのが初めてならば、まずは「美容外科医とはどんなものか」「先輩の美容外科医はどのような働き方、どのようなスタイルで診察に当たっているか」「美容外科医ならではのデメリットやリスクは何なのか」を洗い出しましょう。

また、同時並行で、「美容外科を扱っているクリニックの特徴は?」「再就職を予定している美容クリニックの評判はどうか」などを確認していきます。

なおこのような情報の収集や精査を一人で行おうとしても、そこには限界があります。情報収集やその精査は、医師向け転職エージェントを頼りましょう。彼らはプロとしての知識・プロとして積み重ねてきた実績から、分かりやすく回答を教えてくれるはずです。

美容外科への転科についての情報収集におすすめの医師転職エージェント

美容外科への転科・美容医療分野への転職を考えている人におすすめの転職エージェントは、数多くあります。

今回はそのなかから、下記の3つを取り上げます。

それぞれの医師転職エージェントの特徴を解説していきます。

美容医師求人ガイド

美容医師求人ガイド
【公式】https://www.macdvd.jp/promotion/
エージェント名美容医師求人ガイド
求人数
対応雇用形態
対応診療科目美容外科など、美容関係の診療科のみ
対応エリア全国
拠点東京都渋谷区道玄坂1-12-1 渋谷マークシティW22階
公式HPhttps://www.macdvd.jp/promotion/
※2023年10月30日現在

医師向けの転職エージェント・サイトは数多くありますが、そのなかでも「美容医師求人ガイド」は非常に特徴的な転職エージェント・サイトです。なぜなら、美容医師求人ガイドは、美容医療分野にのみ特化した転職エージェント・サイトだからです。

日本唯一の美容クリニック専門のエージェントであり、美容医療分野への転職・就職を知り尽くしたコンサルタントが相談に乗ってくれます。

「美容医療分野に行くのは初めて」「まだ医学生である」という人の転科・就職に強い一方で、すでに美容医療の分野で働いている医師の転職のサポートもしっかり行えます。

「美容医療分野に行くことは決めている」という人にとっては、 美容医師求人ガイドは非常に心強い味方となるでしょう。

美容関係の診療科に転科するなら

エムスリーキャリア

エージェント名エムスリーキャリアエージェント
求人数常勤・非常勤をあわせて22000件前後+非公開求人
対応雇用形態常勤・非常勤
対応診療科目内科全般・外科全般・ほか小児科や産婦人科、耳鼻咽喉科や眼科など
対応エリア全国
拠点東京都港区虎ノ門4-1-28虎ノ門タワーズオフィス
公式HPhttps://agent.m3.com/
※2023年10月30日現在

数多くの医師会員を有する「エムスリーキャリアエージェント」は、医師向けの転職エージェントのなかでも特に知名度が高いところです。

関東圏の医師求人のうちの4割をエムスリーキャリアエージェントが有していると言われているので、関東圏での就職・転職を考えている人にとっては特に使い勝手のよいサイトです。

なお2023年12月26日現在、常勤での医師の求人数は15,000件ほどで、「美容外科」は483件であり、エムスリーキャリアエージェントの求人数のおおよそ3%程度です。

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※2023年4月時点

リクルートドクターズキャリア

リクルートドクターズキャリア
引用:https://www.recruit-dc.co.jp/
エージェント名リクルートドクターズキャリア
求人数
対応雇用形態常勤・非常勤・スポット
対応診療科目美容外科や美容皮膚科、内科全般・外科全般・ほか小児科や産婦人科、耳鼻咽喉科や眼科など
対応エリア全国
拠点東京都千代田区九段北1丁目14-6 九段坂上KSビル
公式HPhttps://www.recruit-dc.co.jp/
※2023年10月30日現在

「リクルートドクターズキャリア」は、転職・就職の大手エージェントとして知られている「リクルート」の運営している医師向けの転職サービスです。大手エージェントが運営しているサイトであることもあり、安心して使えるのが魅力です。

リクルートドクターズキャリアの場合、「転科未経験可」の項目でソートをかけることができます。そのため、「今までは違う科で働いていたが、今後は美容外科・美容医療の分野に行きたい」と検討している人におすすめの転職エージェントだといえます。

また、「美容医療分野初体験(転科希望者)を積極的に受け入れていて、かつ研究日も設けている」という求人も少ないながらもヒットするので、今後意欲的に美容医療分野について学んでいきたいと考えている人は一度調べてみるとよいでしょう。

転職大手のリクルートが運営!

美容外科について転職エージェントに聞くべきこと5つ

美容外科に転職・転科したいと考えている人は、転職エージェントを利用するのがお勧めです。

また、転職・転科をする場合は、下記の5つについて確認しておくべきです。

これらの項目は、医師自身で確認をするのはなかなか困難です。しかし転職エージェントを利用すれば、転職エージェントのコンサルタントが医師に代わって転職希望先に質問してくれます。

残業の有無などについて確認する

美容外科(美容医療領域)は、基本的には残業はほとんど発生しない科です。診察は、患者様からの電話やメールで予約→カウンセリングのための来院→施術のための来院→必要に応じて術後の来院……という流れを取りますが、患者様は来院の前に都度前もって予約を取ります。そのため、緊急対応や残業などが極めて発生しにくいのです。

ただそれでも、クリニックによっては残業が発生する可能性はゼロではありません。そのため事前に、「残業はあるか、あるとしたら月に何時間くらいか」を確認しておいてもらうと安心です。

なお、やむを得ない事情により(要介護者がいるなど)残業ができない場合は、その旨を転職希望先に事前に伝えてもらうとよいでしょう。このような手順を踏めば、ミスマッチによる時間のロスを防げます。

年収・ボーナスについても聞いておこう

美容医療の分野で活躍する医師は、比較的年収が高い傾向にあります。院長クラスになると、年収が1億円を超えることすらあります。

ただ、当然のことながら、年収やボーナスは、クリニックごとに違いがあります。また「転科を希望する医師を積極的に受け入れる」としているクリニックは数多くありますが、美容外科医としてのノウハウや経験がある医師の方が高待遇を受けやすいのも事実です。そのため、一口に「美容外科医」といっても、年収には違いが見られます。

年収アップを主な理由として転職・転科する場合はもちろんのこと、それ以外の場合であっても、転職エージェントを介して「自分の経験・経歴だと、見込まれる年収はどれくらいか」を確認しておくとよいでしょう。また、年収交渉も可能です(年収交渉も転職エージェントが代行します)。

未経験の場合は、未経験可であるかの事前確認をする

美容医療の分野は医師を多く必要としています。医師は常に売り手市場の状況にあるため、「転科してくる医師のことも積極的に受け入れている」「美容医療分野未経験の医師でも採用している」としているクリニックは非常に多くあります。

特に、全国に多くクリニックを展開している大手の美容外科などは、新人を育てるだけの体力・余力があることが多く、初めての医師であっても受け入れる土壌が整っています。

しかしそれでも、美容外科(美容医療分野)がまったく初めてであるのなら、最初からそれを告知したうえで、転職エージェントに転職可能な就職先を選んでもらう方が効率が良いといえます。

また、「入りたい病院・クリニックがあるが、未経験者不可とも、未経験者歓迎とも書いていない」という場合は、転職エージェントの担当者を通じて、病院・クリニック側の意向を確認すると無駄がありません。

全国展開のクリニックの場合は、転勤の有無も尋ねておくと安心

大手の美容クリニックは、全国各地に分院を持っているケースがよく見られます。「東京や大阪などの大都市を中心として、北海道から沖縄まで、全国に分院がある」などのようなこともよくあります。

基本的には、病院・クリニックは、「現地採用で現地で働いてもらう」という形式をとるところが多いかと思われます。しかし全国展開をしている病院・クリニックの場合は、転勤になる可能性が否定できません。

そのため、「絶対に転勤したくない」「採用された病院・クリニック以外のところでは働きたくない」「県外に出てもいいが、通勤時間は片道1時間以内」などのような希望がある場合は、事前に転勤の有無について病院・クリニック側に確認してもらうとよいでしょう。

なおこの確認作業も転職エージェントが行ってくれますが、転職サイトのなかには条件設定項目の1つとして「転勤なし」が設けられているところもあります。

クリニックの経営状態についての情報収集をする

現在美容クリニックは非常に多くありますが、残念ながら経営状態が非常に悪化しているクリニックも数多くあります。美容外科クリニックの場合はほかの科のクリニックに比べて開業資金が多額になることが多いからです。

「意を決して美容分野に転科したのに、就職したところの経営状態が火の車であり、すぐに廃業になった。結果的に、再度転職活動をしなければならなくなった」といった状況に陥ることは、避けたいものです。これを避けるためには、事前にそのクリニックの経営状態についての情報収集をしなければなりません。

しかし個人で、クリニックの内部事情を探ることは困難です。また、「クリニックの懐具合を探ることで、クリニック側に悪印象を持たれたら困る」と考える医師もいるでしょう。

このような悩みも、転職エージェントを介することで解消できます。転職エージェントに依頼すれば、医師に代わって、クリニックの経営状態を調べてくれるからです。

美容外科に転科するメリット

美容外科に転科することには、数多くのメリットがあります。

ひとつずつ解説していきます。

残業は少なくなる傾向にある

美容外科(美容医療)での受診を希望する患者様は、以下の手順を踏みます。

  • 電話やメール、LINEでの初回予約
  • 初めての来院、カウンセリング
  • 2回目の来院予約
  • 2回目の来院~手術
  • 必要に応じて3回目の来院予約
  • 必要に応じて3回目の来院(4回目以降の来院が必要になることもある)

「明らかな異常が出た」などのような特殊なケースを除き、ほとんどすべてのケースで予約→来院→予約→来院……の流れを取ります。一人ひとりに対する対応時間もある程度決まっているため、残業が生じるケースは非常に少ないといえます。

また、たとえ残業が発生したとしても、その時間は短く、長時間の残業を強いられることはほとんどないといえるでしょう。

※「残業がないことを最優先する」という場合は、転職エージェントを通じて、転職希望先にそれを伝えることもできます。

オンコールもほぼない

「休みのときでもオンコールに悩まされ、気が休まらなかった」「手が足りなくなったという理由で呼び出されることが多く、プライベートが浸食される」という経験をしたことのある医師は、決して少なくはありません。

特に救急科などの場合は、「急場の対応」が求められるため、激務になりがちです。このオンコールが理由で長時間労働を強いられて、結果的に精神の不調を覚える医師もいます。

また、「年齢によって体力がもたなくなったり、家庭環境の変化などによりオンコールのある病院で働きにくくなった」という人もいるでしょう。

しかし美容外科の場合は、このようなオンコールに悩まされることはほとんどありません。美容外科は「外科」とはいいますが、そのほとんどが予約→来院 の手順を踏むため、緊急対応を求められることがほとんどないのです。

未経験でも受け入れているところも多く見られる

美容医療の分野は、未経験の医師でも受け入れてもらいやすい環境が整っています。たしかに元々の専門分野が外科や皮膚科の場合はより転科が優位かつ有利に進みますが、未経験であっても、医師免許とやる気さえあれば積極的に採用するという病院・クリニックも多く見られます。

また、美容医師求人ガイドのように、「医大生も対象としている」という医師向け転職エージェントも見られるほどに、間口が広い分野であるといえます。

自院に勤める医師の「元の専門分野」を公開しているクリニックもあります。このような情報の公開は、「元々は畑違いの分野にいた医師でも、私たちのクリニックならば活躍できる」と示すために行われているものです。

研修日を設けていたり、先輩からの指導を丁寧に行うことをアピールしたりしている病院・クリニックもよく見られるので、初めて美容医療分野に挑戦する医師は、このような施設にアプローチしてみるとよいでしょう。

経験を積めばその分報われる働き方でもある

美容医療分野は、「未経験の医師でも受け入れてもらいやすい」という特徴を持っています。しかしだからといって、美容医療を専門として道を歩んできた医師が報われないかというとそうではありません。

なぜなら、多くの美容クリニックは、「未経験者歓迎、経験者優遇」のスタイルを取っているからです。同じクリニックの求人情報であっても、「未経験者には丁寧に指導を行う。経験者の場合は優遇する」としているケースが多く見られます。

美容外科・美容皮膚科のジャンルを専門にしてきた医師に対しては、「院長待遇で採用する」としているところも見られるほどで、その条件は極めて良いといえます。公開求人情報であってすら、「年収は2,000万円以上」「3,500万円以上も応相談」「5,000万円まで出せる」とするクリニックもあります。

そのため美容医療の分野は、「経験を積めばそれが報われやすい分野でもある」ともいえるでしょう。

収入がアップする可能性が極めて高い

美容外科(美容医療)の分野は現在非常に注目を浴びているため、医師の年収も高額になる傾向にあります。

医師の年収は1,000万円~1,500万円(※データによって多少違いがある)あたりが平均値とされていますが、美容医療分野の医師の場合は平均よりも高年収を得ている医師が多いといえます。

たとえば、美容医療分野の転職情報のみを扱っている医師向け転職エージェント「美容医師求人ガイド」では、利用者の転職後の年収は2,150万円だとしています。

勤務医でも3,000万円を超えるケースは決して珍しくなく、役職付きでの転職であったり、経験年数豊富な医師であったりした場合、1億円に手が届くことすらあります。転科して美容医療分野に入る未経験の医師であっても、転職に失敗しない限りは、高年収を得られる可能性が高いといえるでしょう。

出典:美容医師求人ガイド「”美容外科・美容皮膚科専門医師転職エージェント”このようなお悩みはありませんか?」

美容外科に転科するデメリット

美容外科に転科することによって高収入が得られるようになったり、残業・オンコールがなくなったり(あるいは非常に少なくなったり)します。

しかし美容外科に転科することにはデメリットもあります。ここではそのデメリットについて解説していきます。

今までのキャリアが断絶することになる

転科をした場合、今までの科で積み重ねてきたキャリアが断絶することになります。これはどの科への転科についても同じことがいえますが、美容医療領域への転科の場合はより顕著です。

なぜなら、外科→内科、内科→皮膚科などへの転科とは異なり、美容医療領域への転科の場合は、「治療」から離れることになるからです。

美容外科などに代表される美容医療は、「治療」ではなく「人を美しくすること」を目的とします。そのため、一般的な医療の目的から離れることになりますし、元の科に戻ることは難しくなります。

もちろん、「美容外科医として働きながら、スポットで今までの科を続けていく」という選択肢を取ることはできます。この場合は、たとえ美容外科への転科に失敗したとしても、元の科に戻りやすいといえます。

しかし美容外科医として働きながらも、前の科で働き続ける選択肢は、体力面・プライベート面への負担が極めて大きく、何年もその生活を続けるのは難しいといえます。

「人柄に問題あり」と判断された場合は評価が厳しくなる

美容医療の分野は、SNSと深く結びついています。SNSでの発信力が高い医師は「ファン」がつきやすく、患者様も獲得しやすい傾向にあります。また、SNSなどで発信をしていなかった場合でも、患者様からの評価が高ければ、院内でも高い評価を得られるでしょう。

これは、言い方を変えれば、「SNSで炎上したり、患者様からの評価が悪かったりした場合は、院内での立場も悪くなる」ということです。実力があったとしても人柄面で問題ありと判断された場合は、査定面でも厳しい評価が下されるため、良い待遇で働き続けることは難しくなるでしょう。

美容外科医として働いていくためには、手術などに関する技術はもちろん、患者様と円満で円滑なコミュニケーションを取っていく技術も求められます。また、患者様の希望を上手く聞き出し、それから導き出される「その患者様にとっての最適解」を提案するだけの提案力も求められます。

精神的に疲れることも多い

美容外科医は基本的には、人の体を「治療する」ためにメスをふるうのではなく、人をより美しくするためにメスをふるいます。しかし、何をもって美しいと感じるかは人によって異なるため、患者様それぞれで「理想の仕上がり」は異なってきます。

場合によっては、医師として最適な仕事をしたにも関わらず、患者様から「理想と違う」としてクレームが寄せられることもあるでしょう。

また、美容外科医はある意味では人気商売の面もあります。患者様から低く評価されるような状態が続けば、院内での立場も悪くなります。また、院内での人間関係で疲れる医師も多くいるでしょう。

職業の特性上医師はストレスを溜めやすい仕事だといえますが、美容外科医の場合は、「医師としてのストレス」の上に、「明確な『正解』がない美容医療領域ならではの悩み」がさらにプラスされることになります。そのため、精神的に疲れることが多いというデメリットを持っています。

美容外科への転科がおすすめな人の特徴

メリットとデメリットを踏まえたうえで、「それでは、どのような人が美容外科に向いているか」について解説していきます。

美容外科への転科が成功しやすい人・おすすめの人は、以下の3点に当てはまる人です。

美容外科への転科がおすすめな人の特徴

それぞれ見ていきましょう。

女性医師には特におすすめ

美容外科への転科は、特に女性医師におすすめです。

現在は男性でも育休を取れるようになってきましたが、それでも妊娠~出産は女性にしかできません。また、女性は産後、6週間の休業が必要になります。そして6週間の休業期間を経た後でも、子どものことを考えて仕事をセーブしたいと考える人は多いことでしょう。

共働き家庭であるのならば、夫側と妻側、両方で仕事のスケジュールを調整して子育てをしていくご家庭も多いかと思われます。

このような状況の場合、イレギュラー対応が起こりにくく、残業やオンコールがない職場に移らなければ、子育てを続けていくことは難しくなります。

美容外科の場合は、残業・オンコールがほとんどありません。そのため勤務時間が読みやすく、スケジュールが非常に立てやすいといえます。「子どものために仕事をセーブしたい」「共働き世帯なので、予定外のことが起こらないようにしたい」と考える女性医師にとって、美容外科は非常に働きやすい分野といえるでしょう。

営業力が高い人

美容外科医はほかの科の医師に比べて年収が高くなりやすいといわれていますが、さらにこの年収に加えて、「インセンティブによる報酬」が与えられることもあります。

自由診療が基本となる美容医療領域の場合は、業績に応じてさらにプラスの報酬が出されることがあります。この「プラスの報酬」を「インセンティブ」といいます。

営業力の高い医師にとって、インセンティブ制度を敷いている病院・クリニックは非常に魅力的な職場となりえます。インセンティブによる収入が多ければそれだけ年収が高くなりますし、院内での立場も良くなります。業績が非常に良い場合、1年以内で院長に就任することさえあります。

もちろん強引な勧誘は問題視されますが、営業力の高い人にとって、美容外科医への転科は非常に大きなプラスになるでしょう。

SNSでの発信が得意な人

美容医療の分野はSNSと相性が良く、美容外科医のなかにはSNSを運用している人も多く見られます。なかには数万を超えるフォロワーを有している人もいます。

SNSでの発信が得意であり、かつそれが多くの人にとって好意的に捉えられる医師は、美容外科医として活躍しやすくなるでしょう。「どこの美容外科を選ぼうかな」と迷ったときに、自分が好意的に受け止めている美容外科医のいる病院・クリニックを選びたくなるのは、患者様にとって自然なことだからです。

ただ、SNSでの発信がマイナスになることもある点は注意しましょう。いわゆる「炎上」をしてしまうと、そのマイナスの評価が自分自身だけに留まらず、病院・クリニックにまで及んでしまうこともあります。たとえ個人アカウントだったとしても、常にだれかに見られているということを意識しなければなりません。

美容外科への転科に失敗しやすい人の特徴

美容外科医に転科することで高収入が得られやすくなるなどのメリットがありますが、すべての人が転科に成功するわけではありません。下記の3点に当てはまる人は失敗に終わる確率が高いので、注意しなければなりません。

ひとつずつ説明していきます。

人の美醜に興味がない人

美容外科医は、人の美をつくる仕事です。そのため、美容外科医は「人の美醜に興味がある性格でなければならない」という大前提があります。

人の美醜に興味がなければ、患者様が考える「理想の顔、理想のボディ」を提案することはできません。医師としての技量が高くても、美に対する解像度が低ければその提案内容はどこかおぼろげなものになりますし、患者様の望みを細かく反映していくことができません。

また、患者様の方も、無意識的であれ意識的であれ、医師の美醜を見ています。そのため、美容外科医は、自分自身のスタイルや顔の手入れもしっかりしなければなりません。自分の美醜に関心を持たない医師は、患者様の美醜に対しても関心が持てないだろうと判断されてしまいがちです。

自分と人の美醜に興味がない人には、美容外科医は向いていないといえるでしょう。

「分かりやすい説明」「寄り添い」が苦手な人

美容外科医(美容医療分野の医師)は、ほかの科の医師に比べて、さらに高い傾聴能力が必要になります。なぜなら、患者様が理想とする「出来上がり」は、患者様一人ひとり異なるからです。

患者様の持つ理想を細部まできちんと反映する必要がありますし、患者様自身が自身の理想を明確にできていないのであれば、美容外科医の方から提案しなければなりません。そしてこの過程においては、「患者様の言葉に耳を傾け、その言葉から望みを導き出す力」が必ず必要になってきます。

また患者様は、「この医師は自分の話を聞いてくれないな」と感じた場合、ほかの病院・クリニックに移ってしまいます。そのため美容外科医には、傾聴のスキルとともに、寄り添いの力も求められます。

加えて、患者様が不安なく手術を受けられるように、分かりやすい説明を行える技術も必要です。これらの力がない医師は、美容外科医として活躍していくことは難しいでしょう。

もともとの専門分野が畑違いの人は慎重に判断するべき

「未経験可」「転科歓迎」としている美容クリニックは多くあるため、専門分野が違う医師でも美容外科に転科することは可能です。ただ、元々専門にしていた分野によっては、美容外科への転科の難易度が上がることは覚悟しておくべきでしょう。

美容外科への転科に有利だとされているのは、元々の専門分野が麻酔科や外科系の医師だとされています。また、同じ美容医療分野である美容皮膚科への転科に有利なのは、皮膚科の医師です。

麻酔科・外科以外の科の医師(内科医など)が美容外科医になることは不可能ではありませんが、その場合は慎重に判断するべきでしょう。なお覚悟を決めてほかの科から美容外科に転科した場合は、真摯に研究・鍛錬に励んでいく姿勢が特に強く求められます。

美容外科への転科に失敗しないためには情報収集が大切!

美容外科は高収入で待遇も良いため、非常に人気の科だといえます。今までの専門分野でのキャリアが断絶するというリスクを負ってでも、美容外科に転科したいと考える医師も決して少なくはありません。

しかし転科は、大きな決断です。特に今までの科が外科・麻酔科以外の医師の場合は、その難易度も高くなります。それでも転科を考えている……という場合は、自身の特性や先行きを考え、情報収集をしっかりと行い、慎重に動かなければなりません。

そしてこの「自分の見つめ直し」「自分のキャリアステップの検討」「情報収集」を行う際の強い味方となるのが、 美容医師求人ガイドに代表される転職エージェントなのです。

美容関係の診療科に転科するなら

編集者1

杉田 陸 - キャリアクラス編集部

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新卒で福岡県のメーカー企業に入社し、営業とSNSマーケティングを経験。1年半後、本当にやりたいことを見つめ直し、未経験でWebマーケティング業界への転職を決意。2021年8月にウェブココル株式会社へ入社する。自身の第二新卒で転職を成功させた体験をもとに記事コンテンツの作成する。一般社団法人プロティアン・キャリア協会が行う『プロティアン・キャリア検定資格』に合格(合格証明)。
※プロティアンキャリア検定は、自身・他者のキャリア開発に活かせる、変化する新時代のための認定資格

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編集者2
千田 究太郎 - キャリアクラス編集部

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新卒でマーケティング支援会社に入社。その後、Web広告を扱う企業を中心に二度転職を経験したのち、ウェブココル株式会社に入社。自身の転職成功経験を踏まえて、主に第二新卒〜若手の転職情報に精通。最新の転職情報をお届けします。

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大島 大地 - ウェブココル株式会社取締役

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新卒で東証プライム上場メーカーへ入社。その後上場企業傘下のWebメディア企業へ転職し、ウェブココル株式会社の取締役へ就任。採用の全責任者として、年間100名近くの採用選考を実施し、社員0名→25名へグロース。自社において幅広いなリクルーティングサービスを利用し、多くのサービスに精通。採用側の視点でサービスのファクトチェックや記事内容を精査しています。

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執筆者情報

杉田陸のアバター 杉田陸 キャリアクラス編集者

宮崎県宮崎市生まれ。福岡大学経済学部を卒業。新卒でVC工業株式会社に入社し、営業とSNSマーケティングを経験。1年半後、本当にやりたいことを見つめ直し、未経験でWebマーケティング業界への転職を決意。2021年8月にウェブココル株式会社へ入社する。現在はキャリアクラスのディレクターとして、キャリアに関するニュースでの情報収集や転職成功者へのインタビューを行い、キャリアや転職への知見を増やしている。自身の第二新卒で転職を成功させた体験をもとに記事コンテンツの作成する。プロティアン・キャリア協会が行うプロティアン検定資格を取得(証明バッジ)。
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